ダイワフイールドテスターの高槻慧(ツッキー)です。
今号より月イチで各地の最新タチウオ状況を1年間にわたってお伝えしていく連載を始めさせていただきます。
その名も「高槻慧の令和版タチウオ12番勝負!THEドラゴンチェイサー」。
テンヤ、テンビン、ルアーと各エリアの特色、最新釣法、役に立つテクニックなど、タチウオ釣りの楽しさと魅力をお届けします。
そして、ドラゴンサイズを追い続けていきます!
プロフィール
高槻慧(たかつき さとし)
ダイワフィールドテスター。
タチウオはじめ、マルイカ、カワハギ、攻めのライトアジなどテクニカル系の釣りを得意とする。
愛称は「ツッキー」。
連載第1回は東京湾奥金沢八景の一之瀬丸さんからテンヤタチウオです。
一之瀬遥斗船長によると、ポイントは大きく分けて第二海堡周辺と走水沖周辺の2カ所とのこと。
第二海堡周りは一時期、夏タチらしい浅ダナで食っていたものの、このころはやや深めの40m前後とのこと。
走水沖周辺は40~50mほどに反応がよく出るそう。
取材した7月9日は南西風が徐々に強くなっていく予報で、まずは第二海堡の南側で、「タナは45mより上」とのアナウンスでスタート。
船長の話だと大型ほどアタリは小さい傾向にあるようで、このアタリを察知しながら探っていくのが攻略のカギとなりそうです。
軽くキャストして40号テンヤを投入。
1投目から数人にヒット。
タナの下限からノンストップバイブレーション(ノンスト)を開始するとすぐにアタリがあり、すかさず合わせを入れてフッキング成功。
ところが、取り込み時にハリ外れでバラしてしまいました。周りでも半分くらいはバラしているよう。
2投目も同じようなアタリがあり合わせもバッチリでしたが、こちらも取り込みバラシ。
浅ダナの場合は海面まで暴れっぱなしでバラシも多くなりますが、このタナでも朝イチは大型が多いので注意が必要ですね。
![釣行の写真]()
▲朝イチは大型からヒット
出典:
テンヤタックル
一日、ノンストをするのでタックルは軽いに越したことはありません。
竿は軽量高感度、リールは小型両軸にロングハンドルを付けています。
とくにこの時期はタナは比較的浅いので手巻きでも苦にはならないと思います。
テンヤはアピール系、ナチュラル系、中間系の3タイプを一つずつ用意して、朝はアピール系からスタートし、中間系に交換、食いが渋くなってきたらナチュラル系に交換するのがおすすめです。
ツッキーのテンタチの勘所① ノンストップバイブレーション(ノンスト)
ノンストは簡単に言うとたたき続けるだけの釣り方です。
たたき続けながら手に伝わる変化を感じ取って掛けていきます。
たたき続けることで細かい動きをテンヤに与え続けることができ、タチウオに見切られにくいという利点があります。
バイブレーションの強弱、幅、スピード、手巻きしながら、電動を入れながら、さらに定点で行う、ステイを入れるなど、無数のパターンがあります。
その中で食うパターンを探していきます。
ただし、一日中、この誘いを入れるのは体力が必要です。
疲れたら竿の持ち方を変えるなど、臨機応変に対応して楽しんでください。
ツッキーのテンタチの勘所② 合わせ
ノンストでのアタリは竿先で見るのではなく、手感度で取ります。
ノンストでアタリが出たときはどこで合わせるか。
以下を参考にしてみてください。
①浮き上がるようなアタリ=即合わせ。
下から食い上げているので即合わせでフッキングさせる。
②フワフワした小さいアタリ=軽く感じたりフワフワするような違和感があったら、そのままノンストを続けて食い上げのアタリが沈み込むアタリに変わったところで合わせる。
③いきなりドーン=これはもうハリ掛かりしているアタリでそのまま巻き上げます。
このアタリのときはバラシも増えますが、これは仕方ないですね
周りでは110cm前後の良型交じりでタチウオが上がっていましたが、私は連続バラシで波に乗れず。
最初はブッ込みでアタリがあれば大型メインだったのが、少しずつ小型が増えていきやや難しい展開に。
そこでテンヤをタングステンタイプにしたり、小型のエサを付けたものに替えたりして探っていきます。
ただ、それでアタリがなければ迷わずチェンジしたほうがいい結果を得られることが多いと思います。
バイブレーションの幅、強弱を付けながら探っていくと、フッと軽くなって潮境に入りました。
ここにタチウオはいるはずと定点でノンストを続けると、小さいアタリを察知。
そこから追わせて大きいアタリが出たところで合わせ。
型は大きくないもののまずは1本。
同じようなパターンですぐにもう1本追加。
船長は1時間あまりでこのポイントに見切りを付けて移動を告げました。
向かったのは通称「台船西」と呼ばれる猿島寄りのポイント。
船長のアナウンスは「40mより上、7m上くらいまで反応あり」とのこと。
ここに移動してから、右舷大ドモの南さんが連チャンを決める。
周りでもポツポツと大型が上がっているのに私はどうしたものかうまくアタリが出せません。
こんなときは、マッチした誘いが見つかるまで試行錯誤するしかありません。
テンヤのカラー、エサの大小、誘いを色いろ試しながら、そのときに一番いいパターンを探し出す。
これがこの釣りの楽しさですね。
タングステンの赤金、エサを小型にして誘い続けると、ポーンと浮き上がるようなアタリがあって即合わせ。
巻き上げるとかなりの重量感を感じたので、ドラグを出しつつ慎重にヤリトリ。
上がってきたのは115cm級の良型でした。
最高です!
このポイントでは良型が多く、右舷大ドモの南さんはハイペースで上げていきます。
「高槻さんに聞いた釣り方を試したらうまくハマりました」とうれしいことを仰ってくれました。
このポイントへの移動中に、「アタリがあってもうまく掛からないのはどうしたらいいですか?」という質問を受けたので、「そのままバイブレーションを続けて次のアタリが出てから合わせてみては」とアドバイス。
そのとおりにしたら高確率で掛かるようになったそうです。
そして、南さんが大型を上げた直後、クライマックスがやってきました。
潮境でノンストを続けていたらズコーンと入り込むアタリが。
合わせた瞬間に大型を確信してドラグを緩めて巻き上げ開始。
急な引き込みには身体で対応して上げてきたのは、当日船中最大となる124cm!
これだからタチウオ釣りはたまらない!
その後もポツポツとアタり結果は7本でしたが、色いろ試して価値ある1本を手にできたのは最高でした。
これからもよろしくお願いします!
![釣行の写真]()
▲朝はブッ込みが大チャンス
出典:
![釣行の写真]()
▲アドバイスが効いたのか、16本でトップはお見事!
出典:
船宿INFORMATION
東京湾奥金沢八景
一之瀬丸
045・782・3714
予約乗合、7時出船
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隔週刊つり情報(2024年8月15号)※無断複製・転載禁止