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魚影も味覚も夏一番!三崎沖のクロムツ好調

隔週刊つり情報編集部

三浦半島三崎海外港・伊三郎丸のLT深海根魚五目船は、水深200~400m付近に棲息するキンメダイ、クロムツ(ムツ・クロムツ)、アカムツ、シロムツ(オオメハタ・ワキヤハタ)などをオモリ200号の胴つき仕掛けで気楽に狙える乗合船。

目下のイチ推しはクロムツ。

夏期の産卵に備えて脂が乗り、近年かなり魚影が回復してきたのだ。

ポイントは城ケ島沖の水深300m前後で、勝負タイムはズバリ朝方。

当日も開始早々35~40cm級が連発、あっという間に全員が本命を手にできた。

釣行の写真

▲朝の3流しは空振りなし

夏のLT深海五目釣りは激うまクロムツで決まり

希少性と市場での高額な取引から「黒いダイヤ」とも呼ばれる高級魚が通称クロムツ(標準和名ムツとクロムツの2種がいる)。

個人的に冬の厳寒期が旬というイメージがあるが、以前ある船長から「クロムツが一番脂乗っておいしいのは夏なんだよ。本当は夏に乗合船を出したいんだけど潮が速くて難しくてね」と聞いた。

釣行の写真

▲舳先でディープジギングも可能

今年は数もサイズも良好

そこで目に止まったのが三浦半島三崎海か い外と 港の伊三郎丸。

クロムツの一級ポイントである城ケ島沖をメインフィールドに、通年クロムツやキンメダイなどを狙う「ライト深海五目乗合」を出している。

果たして本当に夏が旬なのか?

ちょっと早いが梅雨入り目前の6月8日、三崎へと向かった。

中深場に精通する門かど向むかい智広船長によると、「乗っ込み前のこの時期は平均的にサイズがいいです。先日も50cmオーバーが顔を見せました。今シーズンはサイズもいいし数も好調ですね。おおむね一人10尾前後釣れているので魚影は濃いと思います」とのこと。

冬以外に初めてクロムツを狙う私。

釣り方などは同じだが、違いは集合時間の明るさだ。

冬は真っ暗な中でポイントに向かい、日の出前に水深100m付近で竿を出し、日が昇り始めるとひと流しごとに水深が深くなる。

対して当日は集合時から明るく、ポイントの水深も250~300mでほぼ変わらなかった。

ポイントまでは20分ほど。

本日の釣り人は深海スロージギングの1名を含めて計10名。

両舷に5人ずつ座り、前から番号を1~5と確認される。

理由は投入方法にある。

水深300m近いこともあり、同時に投入すると潮流によってはオマツリ必至。

そこで前方から順に投入し、船長の操船で投入点を離していきオマツリを回避する。

「夏でも潮が速くて釣りができないってことはありませんよ」と船長が言っていたが、深場を得意とする門向船長の腕がなせる技なのだろう。

伊三郎丸で配られるエサはサバの切り身ではなく冷凍のカタクチイワシ。

目からハリを通し、抜いたハリ先をアゴかエラにしっかりと掛ける。

この付け方を怠った私は1投目に投入と同時にすべてのエサが落ちる大失態を演じ、朝の大事な1投をふいにしてしまった。

ご注意あれ。

釣行日は小雨交じりの曇り予報。

どんよりとした暗さも奏功して、手慣れた常連さんは第1投から本命のアタリ。

40cm近い黒いダイヤが取り込まれた。

満を持しての第2投、直前にしっかりエサ付けを確認。

前から3番目の私は、船長の「はい3番目の方どうぞ!」の声でオモリを投入した。

船ベリのマグネットに並べた8本バリの仕掛けが次つぎと水中に消えていく。

外れて浮いてくるイワシはなく、今度は成功だ。

吸い込まれていく道糸が大きく船尾側に流れていくと思ったら、今度は船首側に傾き、最後の着底時にはしっかりと真下に立った。

300mもの水深でそれなりの潮流があるにもかからわず、だれもオマツリしない。

ほれぼれする見事な操船だ。

釣行の写真

▲「夏が一番うまい」と言う船長も多い

知っ得!誘い下げが効果的

クロムツの誘い方で重要なのは誘い上げよりも誘い下げ。

竿をあおっての誘い上げはよく見るが、その後、無造作に底に仕掛けを落とすのでなくゆっくりと誘い下げてアタリを聞きながら着底を確認するとよい。

エサがふんわり落ちる動きにクロムツは弱いのだ。

本文に記した底ベタのゼロテンションでエサをフワリとさせる一手も。

食いが悪いときに有効だ。

Tackle Guide

オモリは200号。

竿は青物用、アカムツ用、ビシアジ用など。

胴調子気味で腰が軟らかい竿がクロムツの食い込みもいい。

リールはPE3~8号を400~500m巻いた電動リールでOK。

夏が旬は間違いなし!

着底時、糸は20~30m余計に出ているので、すぐにこの糸フケをとる。

その後は底から2m幅で上げたり下げたりして、誘いをかけていく。

私にも明確なアタリ。

小さいアタリはシロムツなどのゲスト、それとは異なる派手なアタリは本命のクロムツだ。

はっきりと違いがあるので見極めが重要、300mの長旅をゲストのみで上げてしまってはもったいない。

無事に35cmほどの本命をゲットでき、この流しはほか2名が一荷でクロムツを上げた。

ライト深場とはいえそれなりに水深があるので一流しにかかる時間が長い。

さらに一流し1投だから、追い食いを待って多点掛けさせるほど数はのびる。

時合について船長に聞くと、「その日によって違います。昨日は朝のほうがアタリが少なく、昼近くに急にアタり出しましたよ」とのことだ。

今日は9時ごろに潮もアタリも止まった。

クロムツはフワフワと漂うエサに食い付くことが多いから、食いが悪いときはカワハギやマルイカのゼロテンションの要領で待つとアタリが出ることがある。

釣り客が少ないときは完全に底を着けてしまってもよいが(底が泥地の場合)、乗合船の場合はオマツリの原因になるのでやり過ぎは要注意だ。

1時間ほど試行錯誤していると、また食いが立ち始めた。

朝ほどではないせいか、漂わせる釣り方に分がある。

誘い下げる竿先に神経を集中し、着底したらゼロテン。

そんな操作を繰り返しているといいアタリがきた。

多点掛けか?と思わせる引きで39cmの良型が登場。

次の流しも同様の誘いで40cmをゲット。

しかしこの時合が沖揚がりの時間と重なってしまい、1時間ほどの間に本命をポツポツ追加したところで納竿となった。

トップは小田さん。

朝、そして後半も一荷掛けを達成して8尾を上げた。

終始置き竿にしていたが、竿先にテンションが掛からない状態で食わせていたようだ。

中盤の中だるみが響いて10尾超え平均とはいかなかったけれど、ほとんど35~40cm級で小型サイズは皆無だったことがうれしい。

さて、冒頭の「旬は夏」の情報は間違いなし。

帰宅してさばくと脂たっぷり、実においしかったのだ。

「夏の乗っ込み本番になると、安定して釣れると思います。今シーズン、魚影が濃いことは間違いないですから」

太鼓判を押す船長の一言に、夏本番の最盛期を狙って再トライしてみたくなった。

釣行の写真

▲平均10尾前後の釣況を持続中

船宿INFORMATION

三浦半島三崎海外港

伊三郎丸

046・882・1443

▼備考=予約乗合。

5時集合、集まり次第出船

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