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特大カワハギを釣るなら今! 浅場で暴力的な引きを体感

隔週刊つり情報編集部

三浦半島久比里出船のカワハギは周年楽しめるが、この時期の魅力はなんといってもその大きさにある。

釣れるカワハギの多くは25cmを超え、30cm超級のメガハギも連日姿を現している。

数よりも大型を狙うマニアックな釣りだが、浅場での引きは暴力的とも言える強烈さでファンを魅了している。

取材日は久里浜沖の水深10m前後を狙いトップ17枚、最大は32.5cmだった。

この時期は群れは散らばっていて回遊待ちの釣りになるが、突然やってくるシグナルにドキドキ。

掛かればデカいとあって竿を持つ手にも力が入る。

7月は引き続き大型狙い。

8月は剣崎沖も開幕し、いよいよ夏ハギシーズン本格化。

大型対策をして挑もう。

釣行の写真

自己最大更新も夢じゃない

一般的に秋~冬が釣期とされるカワハギだが、メッカといえる三浦半島横須賀久比里では一年を通して乗合船が出船している。

今の時期のカワハギは産卵を控え、ただでさえ難しい釣りがよりセンシティブになるのだが、釣れるカワハギの型は抜群によく、尺ハギもかなりの高確率で釣れるのが魅力。

ここでは久比里から出船の梅雨どきのカワハギ釣りにスポットを当てて紹介する。

釣り場の写真

釣り場は久里浜~鴨居沖の水深10~15mほどで、海底は砂地メイン

浅場メインで引き強烈 自己最大サイズのチャンス

初めにこんなことを書くのもどうかと思うが、この時期のカワハギ釣りは正直言ってしまうとホントに難しい。

まず、カワハギは群れていないからアタリは少ないし、抱卵したメスは気まぐれでちょっとエサをついばんでもなかなか食い込まず、気に入らないとプイッとどこかに行ってしまう。

ただし、こんな状況にも関わらず、毎週のように通い詰める「狂」の字が付く釣り人がいるのも事実。

ツンデレ相手になんとか振り向かせようと誘いを繰り返し、食わせるまでの間や駆け引きを楽しむ人たちだ。

こういったマニアックなカワハギフリークでなくても楽しめる、この時期ならではのカワハギ釣りの魅力がある。

それは冒頭で述べたように型がよいこと。

ワッペンサイズなんて皆無で、釣れればまず20cmオーバー、25cm超のデカハギぞろいで尺超えのメガハギもほぼ毎日釣れている。

しかも、釣り場の水深は浅いから引きは強烈で、海面下での横っ走りでバラすことも多々あるほどだ。

「今年は潮が少し遅れていてデカハギが食い出すのもちょっと遅めでしたが、ここにきて久里浜沖の浅場で食い出しました。しかも今年は結構数も釣れてトップ30枚くらい釣る日もありますよ。自己記録更新を目指してぜひ挑戦してみてください」とは巳之助丸・カワハギ船担当の臼井浩喜船長だ。

釣り場は6月下旬の時点は平作川を下って沖に出てすぐの久里浜沖で、水深はなんと10m前後。

状況によって下浦~鴨居沖へ行くこともあるようだが、こちらも水深はせいぜい15mといずれも浅場なのがこの時期の特徴だ。

釣り場の底質はほぼ砂地で、所どころにツブ根や障害物がある感じ。

根掛かりはゼロではないがほとんどないから、キャストが得意な方は存分に投げられるし、しっかりと仕掛けを寝かせる横の釣りも可能だ。

釣行の写真

回遊待ちだがアタれば大型の期待大!

竿は軟らかめ 大型ハリで対応を

カワハギ用の竿は各メーカーから多種多様なものが発売されていて、竿は個人の釣り方、好み、またマニアになると釣り場、状況に合わせての選択となる。

したがってこの時期だからといってとくにこの竿というのもないのだが、一般論でいえばファーストコンタクトから食い込みまでの時間がやや長め(食い込みが遅い)の時期でもあるので、穂先が軟らかめの竿がベターということになる。

「なんと言ってもカワハギがデカくて元気だから、軟らかめな竿のほうがいいと思いますね。とくに慣れない人は、硬い竿だとうまくヤリトリできずにバラすシーンもよく見ますよ」とは船長で、掛けてからも強い引きを吸収してくれる柔軟な竿を推奨している。

仕掛けに関する考え方も同様に釣り方や好みによっての選択となるが、ハリだけは間違いなく大きめのサイズを選択したい。

「ハリを伸ばされたり折られたりするのもよく見ますよ」と船長。

具体的にはハゲ系、クワセ系ともに5号前後の大きめの選択がよいだろう。

さらに軸の太いタイプもおすすめと言える。

集寄に関しては、広く散っている状態のカワハギにアピールして寄せるという意味で効果を発揮することもあると思う。

ただし、絶対ではなく状況によっては雑音となって細かなアタリが取りづらかったり、潮に押されたり(これが効果的なこともあるのだが)することもあるので、取り扱いは臨機応変に行いたい。

なお大会では常識ともいえるマイダモは、この時期の乗合船でも必携アイテムといえる。

ない場合は船のタモの位置を確認しておき、いざというときにはすぐに手に取れるよう心の準備もしておきたい。

それほどに抜き上げを躊躇するようなデカハギが多いのだ。

マイダモ持参を!

大会などでは常識になりつつあるマイダモだが、大型が期待できるこの時期もできれば持参したい。

25cmクラスでも水深が浅いため海面でも元気一杯で、もたつくと海面バラシも結構あるからタモ入れが無難。

船にも用意はあるが、数も限られていているし、「ここ最近タコが結構乗ってくる」という隠れニーズもあったりする。

エサの管理は重要 小まめにクーラーへ

エサのよし悪しはカワハギ釣りにおいてとても重要なことだと思う。

巳之助丸はもちろん、久比里の各船宿には品質のいい生アサリのむき身が用意されているからこれを利用すれば全く問題ない。

これからの暑い時期にはエサの管理も重要で、とくに気を遣いたいポイントになる。

朝、最初からむき身をすべてエサ箱に入れるようなことはせず、クーラーに入れておき、小出しに使うようにしたい。

エサ箱もフタ付きのものがベスト。

干からびてカピカピになったアサリは食いが悪くなるのはもちろん、食い込みも悪くなってしまうから注意が必要。

誘いと食わせの間はメリハリを付ける

この時期の釣り方に関して名手や船長が口をそろえるのが、「食わせるときはエサを動かさないように」ということだ。

とくにメスの場合、この時期は低活性で反射的にエサを食うことはまずない。

自分のペースでエサを追い、気に入らなければどこかに行ってしまう。

ファーストコンタクトから食い込みまで10秒近くかかることもよくあるから、静かにゆっくり食い込ませるのがこの時期の釣り方のキモになる。

では、常にじっとさせていればよいかというと、それではカワハギにアピールすることができない。

「海底は基本砂地でカワハギは散っていますから、大きく誘って集めるイメージも大切です」と船長。

仕掛けを大きく動かし誘ってアピールし、食わせるときはエサを止めてじっくり食わせる釣り方が基本となる。

つまり、誘うときは誘い、食わせるときは食わせるというメリハリを付けた釣り方が攻略のカギとなるわけ。

食い込ませる間はゼロテンでもよいし、仕掛けをたるませ気味のマイナステンションでもよい。

カワハギからのファーストコンタクトや気配を感じてから、食い込みアタリが出るまで我慢するのも大切だ。

掛けてからは、カワハギが頭を振って抵抗している間はリールを巻かず、動きを止めて重量感だけになったときに主導権を取ってガンガン巻く。

海面で横っ走りを見せる個体もいるが、ここでビビッてモタモタするとバラシの元。

ある程度強気でカワハギをこちらに向けたら一気に抜き上げる。

タモ入れする場合も同様で、横っ走りしている状態でのタモ入れは難しい。

なお、産卵期ということもあって、「狂」の付くマニアックな釣り人たちは、釣ったカワハギ(とくにメス)をリリースすることも多いが、船長に言わせると「この時期のメスはパンパンの卵を持っていますが、意外にもキモもしっかり入っていて食べてもうまいですよ」とキャッチアンドイートもすすめている。

その場合はしっかり血抜きして、水氷のクーラーできっちり冷やして持ち帰ろう。

サイズはもちろん数も上々!

6月中旬の梅雨の合間の好天日、巳之助丸には10人のカワハギフリークが集まった。

「アタリの少ないこの時期にほぼ毎週乗るなんてわれながら変態」と笑う猛者、名手が複数人。

このメンバーなら撮影も順調に進むはずで心強い。

平作川を下りスパンカーを張ると、船は北にほんの少し走って釣り場に到着。

久里浜沖の水深10mで釣りを開始した。

開始早々右トモ2番で釣れたようで、船長から声がかかる。

駆け付けるといきなりの29cmがタモ取りされたところだった。

この後は左舷ミヨシ、右トモ、右ミヨシ、ミヨシ2番と間を置きながらも連発。

そのどれもが20~25cm級の良型ぞろいだ。

釣り方を見ていると、平場ゆえキャストして広く探る方が多いが、船下狙いの方もいる。

左舷ミヨシの岡本さんもその一人。

岡本さんは昨シーズン2つの大会を制した名手で、「せっかく潮先の席に当たったので船下を狙ってます」と言う。

実はこの日は大潮で、このときは下げ潮の時間帯。

しかし、実際には船は北に流れミヨシが潮先となっていたのだから海は分からない(これはGPSアプリを都度確認して釣っている岡本さんも言っていたので間違いはない)。

朝方はモーニングサービスだったか連発こそないもののなかなかよいペースで釣れていたが、1時間もするとアタリが遠くなった。

そんな中で一人気を吐いていたのが、左舷胴の間の深澤さん。

見ていると集寄も中オモリもないシンプルな仕掛けでオモリを底に着けて誘い、その後はゆっくりとテンションを抜いていく釣り方で中型サイズを連発し、早々にツ抜けしたようだった。

その後はまったりタイムをへて後半調子を上げたのが、右舷トモ2番氏。

光るオモリを付け、ときにキャストの釣りも交えながら連発する。

しかも釣れるサイズが皆デカい。

朝イチの29cmに続き30cm、32.5cmと尺級を3枚そろえたのは驚き。

途中から隣で竿を出した私は圧倒されっぱなしだった。

その私といえば、初めのころは持っている中で一番軟らかいものを選択してすぐに1枚釣り上げた。

これはイケるかと思うも、この日は潮が速いこともあってどうにも釣りづらく、その後全くいいところなし。

途中からいつも使っている硬調のメインロッドに持ち替えてようやくポツポツと釣れるようになる。

オモリを底に着け、ちょっとテンションを抜いたところでアタることが多かった。

昼を過ぎると久里浜港目の前の15mダチにポイントを移し、こちらでも同じようなペースで釣れて、この日は沖揚がりとなった。

トップは深澤さんで17枚、2番手は岡本さんで16枚、続いて15枚、14枚と上手な方がたは平均して釣っていた。

この日は32.5cmは出たものの、全体的には中型サイズ(といっても23~25cmのマッチョカワハギぞろい)が多かったが、翌日には34.5cmを筆頭に尺ハギが16枚(2隻で)も釣れている。

数もトップ27枚と盛期並みの釣果が出ているから、今年はこの時期でもマニアックなカワハギ師だけでなく、ライト層でも十分に楽しめそう。

自己最大魚更新狙いには最適のシーズンと言えそうだ。

また、8月からは剣崎沖も開幕する。

例年、良型メインに数釣りが楽しめるとあって今期も期待が高まる。

夏はカワハギファンにとって熱いシーズンである。

釣行の写真

この日のトップは17枚

釣行の写真

名手・岡本哲さんは見事な腕前で16枚と次頭

釣行の写真

20cm以下は皆無と言っていいほどだった

INFORMATION

三浦半島・久比里 巳之助丸

090・8806・5186

▼備考=予約乗合、7時半出船。ほかアジ、カサゴへも

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