リクエスト船というスタイルでイカ、ムツ、アマダイほか色んな魚種を乗合料金で受け付けてくれるのが三浦半島小網代港のやまはち丸。
今回はオニカサゴ(イズカサゴ)狙いの釣り人が集まって、意外と知られていない当地のオニポイントを探ってもらった。
釣り場は小網代沖の水深110〜180m付近で、道糸はPE3号以下、オモリ120号という比較的ライトなスタイルで楽しめる。
エサはサバの切り身のほか、イワシやホタルイカなどを持ち込んでみてもおもしろい。
取材日は潮が動かずやや苦戦したものの、底を粘り強くトレースしていくうちに1kg級のオニカサゴが登場。
都心に近い三浦半島にもこのサイズが釣れる穴場が残っているのだ。
おいしい秋の宵を過ごすべく、仲間を集めてぜひ出かけてみてほしい。
![釣行の写真]()
▲胸ビレや尾ビレを干して炙ればオニのひれ酒が味わえる
出典:
近場にオニの穴場あり!潮動かずも1kg級登場
私の大好きな釣りの一つがオニカサゴ(イズカサゴ)。
まずは食味。
しゃぶしゃぶ、煮付け、そして定番のオニ鍋はあのデカい頭から出るだしが食欲をそそる。
海面まで断続的に引き込む重量感たっぷりの手ごたえもたまらないし、ゲストも豊富で何が釣れてくる分からない楽しさがある。
![釣行の写真]()
▲キアマダイも登場。棲息水深がオニと重なる
出典:
釣れちゃった2人
そんなオニカサゴを釣るべく9月27日に三浦半島小網代港のやまはち丸へ。
同宿は先着順のリクエストで3名以上集まれば乗合料金で希望の釣り物に出てくれる。
すでにこの日はオニカサゴ狙いで出船確定。
関東のオニ釣り場としては穴場的存在なので楽しみだ。
当日はたまたま日本テレビ「青空レストラン」の取材クルーが前撮りで乗り込んでいて、一部を編集して挿入予定とか。
10月18日放送分らしい。
TV班2名と左舷ミヨシの方は沖釣り初体験とのことで出口訓さとる船長があれこれとレクチャーしてから、8名を乗せて6時に出船となる。
小網代沖へ20分ほど走り、「水深116m。ここは山の上のような場所なので、流していくと徐々に深くなります」と開始の合図が出た。
やまはち丸ではサバの切り身エサを購入できるが、オニカサゴ釣りは各自が信じる特エサを持ち込む人も多い。
あれこれ試して当たりエサを見つけるのも楽しみの一つなのだ。
私はカタクチイワシ、サケのハラモ、染めたイカの切り身とホタルイカを用意した。
2種のエサをダブルで付けてもよい。
その場合、私は取れやすいエサと取れにくいエサを抱き合わせる。
例えばイワシとイカの切り身、ホタルイカとハラモといった具合だが、結論を先に言ってしまえば当日は潮が終日動かずダブル付けは不調。
ナチュラルに漂うホタルイカの1杯掛けに軍配が上がった。
最初の流しはアタリなく、仕掛けを回収すると釣友の塙君のハリが2本ともなくなっていた。
この釣りでの嫌われモノ、ミズフグの仕業だろう。
水深を変えての次投では彼の竿がしっかりとたたかれたが、やけに引き込む。
釣れ上がったのは案の定、サメ。
右舷ミヨシの田中さんはドンコを釣り上げていて、いずれも底潮が動かないときに掛かりやすい魚たちだ。
水深160mラインへ移動すると、ようやく右舷トモの茂木さんが600gのオニカサゴをキャッチ。
続いて奇妙なハプニングが発生。
船長の「上げて」の合図で仕掛けを回収すると、「あれっ?何かいる」と撮影スタッフ中山さん。
掛かっていたのは同サイズのオニカサゴ。
さらに、またまた回収の合図で巻き上げると、「何か付いてる」の声。
撮影スタッフ武さんの仕掛けに、なんと1kgの良型オニカサゴが掛かっていた。
オニカサゴは海底にジッとしている魚なので、最初の魚信はコツッと小さく出ることが多い。
潮が動いていれば船も流れて仕掛けが引かれ、ゴツゴツとした魚信が出るのだが、潮の動きが緩慢だとシグナルが出ない。
慣れてないお二人には聞き上げてアタリを確認するなんて分からず、巻き上げも竿をキーパーに置いたままだから気が付かなかったのだろう。
![釣行の写真]()
▲強烈な引きの正体はメダイだった
出典:
知っ得!オニカサゴ釣りの基本
オニカサゴは海底にへばりついている魚。
そのため底中心の釣りとなる。
通常の潮具合の場合は、底ダチを取って1m巻き上げる。
ここを起点にゆっくり誘い上げてポーズ。
再び戻してポーズ。
これを数回繰り返したら底ダチを取り直し、また誘いを入れる。
なお、潮が速ければ底上50cm、潮が緩ければ底上1.5mを起点にしよう。
付けエサは、サバやサケの切り身、イカ、イワシ、イイダコなど、色いろ持参して試してみたい。
Tackle Guide
7:3調子1.8m前後の根魚竿がベストだが、ヤリイカタックルも流用できる。
仕掛けはハリス6~8号の2~3本バリ。
サメが多いときは水中ランプなどの光り物は逆効果。
合わせは強くしっかりと
しばらくすると右舷ミヨシの田中さんがキアマダイを釣り上げた。
アマダイ類の中では最も深いエリアに棲息しているレアな魚だ。
このキアマダイを皮切りに田中さんは小型のオニカサゴを2尾連釣。
右舷トモの茂木さんは1kg級の立派なオニをゲットした。
いよいよ盛り上がってきたと思ったら、10時ごろから再びツノザメとミズフグがうるさくなってしまい城ケ島東沖まで大移動。
ここから私も釣りに参加したが、小さなユメカサゴ、アヤメカサゴ、ヒメなどが掛かる程度なので再び元のポイントに戻る。
残りは1時間。
ゆっくり誘いを入れるとグッと穂先を押さえ込む感触。
まだエサの端をくわえただけかもしれないので、早合わせするとスッポ抜けやすい。
焦らずじっくり食わせるのが鉄則だ。
誘いを止めてステイしていると、グッ、グググッときた。ここで大きく竿を立てる。
中途半端に合わせるとハリが貫通しないから、力強く竿を立てることが重要だ。
ロッドキーパーに置いたままの電動ガン巻きもNG。
ハリが口周りの薄皮に掛かっていると、ハリ穴が広がって抜けやすくなる。
とくに取り込みの際に、テンションを緩めた瞬間にひと暴れしてバレる悲劇を何度見たことか。
竿を手にして慎重に巻き上げてくると、頭をフリフリするオニっぽい抵抗がない。
カンコかアヤメカサゴだろう。
ところが海面に浮かび上がってきたのは1kg級の良型オニカサゴ、慌ててタモのアシストを頼むと船長がスパッとすくい上げてくれた。
これでなんとか面目を保てたのでひと安心だ。
船内ではトゴットメバル、ムシガレイ、アヤメカサゴなども釣れ上がり、左舷の中田さんが45cmのメダイを取り込んだところで沖揚がり。
終日潮が動かなかった影響で0~3尾と奮わなかったものの、1kg級のオニカサゴが数尾釣れたのでポテンシャルは高い。
都心から近い三浦半島にオニの穴場スポットあり。
船宿のホームページで出船日を確認するか、オニカサゴファンを3人集めてリクエストしてみてはいかがだろう。
![釣行の写真]()
▲涼しい秋の宵をオニのしゃぶ鍋で過ごすのもいい
出典:
船宿INFORMATION
三浦半島小網代港
やまはち丸
046・881・5067
▼備考=予約乗合、6時出船。
ヤリイカ、ヤリイカ泳がせへも出船
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