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秋の数釣りシーズンイン 東京湾のフグ釣り盛期へ

隔週刊つり情報編集部

東京湾のフグ釣り、いわゆる湾フグが秋の数釣りシーズンに突入した。

湾フグはカットウ仕掛けの掛ける釣りと胴つき仕掛けの食わせ釣りがあるが、内房富津港の川崎丸は食わせで狙うのが特徴。

エサ取りが上手なフグを食わせで掛ける独特の楽しさでこの時期に人気を集める。

取材日は富津南沖の水深5~10m前後を狙い、20cm前後のコモンフグ6割、ショウサイフグ4割といったところで、時折良型のヒガンフグも交じる。

数はトップ50尾や20~30尾と日によりムラがあるものの、湾フグの釣果としては上々だ。

10月以降はコモンフグの割合が増えるとのことだが、魚影は抜群なので今後も数釣りが楽しめそうだ。

釣行の写真

▲▲釣り場は富津南沖の水深5~10m前後

ハンドタオルとゴム手袋のサービス

川崎丸では受付時にハンドタオルとゴム手袋がもらえるうれしいサービス付き。

とくにゴム手袋はエビエサをむくときに便利で、これがあればエビのニオイが手に移らない。

ゴム手袋はSとLの2サイズ用意されている。

釣行の写真

▲これがあればエビのニオイや汚れなどを気にしなくていい

東京湾のフグ釣り、いわゆる湾フグはカットウバリで掛けにいく釣りと、胴つき仕掛けでの食わせの釣りに大別される。

内房富津港の川崎丸は食わせフグにこだわっている船宿だ。

釣り場となる富津周辺にカットウ禁止のポイントが多いことと、食わせるための駆け引きの面白さが主な理由だ。

ポイントは富津南沖の水深5~10m。

この周辺は漁師が海苔ヒビやタコ漁の仕掛けなどを設置することがあるため、それらに絡みやすいカットウ釣りが禁止されている場所が多い。

底質は砂地の場合もあるが、根が点在する場所や根周りもあり、とくに根周りを狙うときは「根掛かり注意」のアナウンスが船長から出る。

今期は秋シーズン開幕から50尾オーバーの釣果が飛び出し、その後もトップ20〜30尾で安定、いい日には50尾台に復活といった釣果で推移している。

20〜30尾は湾フグでは上々の釣果で、アタリはこの数倍もあるから、なんとか食わせてハリに掛けようと試行錯誤する面白さは満点級。

釣れているのはショウサイフグとコモンフグがメインで、どちらもこの時期特有の20cm前後の小型が多い。

「なんだ小さいのか」と侮るなかれ。

この小型を食わせでうまくハリ掛かりさせるのがムズ面白いのである。

また釣趣だけでなく、この時期の小型のフグこそ最高にうまいというファンも多いのだ。

釣行の写真

▲良型のヒガンフグも交じった

仕掛けは胴つき3~4本バリ、オモリ20号、エサはアマエビ

川崎丸で使用するオモリは20号。

ほとんどの湾フグ用の竿だとヘビーウエイトなので、軟調のカワハギ竿がおすすめ。

手感でアタリを取ることも多いので、ただ穂先が軟らかいだけでなく、手感度にも優れた竿がベスト。

外房用のカットウ竿でもいいが、仕掛けの全長が1.6m前後と長いので、取り込みを考えると短竿は向かず、1.8m前後の長さはほしい。

リールは小型両軸で、道糸は川崎丸でのルールはPE1.5号以下。

ただし1.5号は上限で、できれば0.8〜1号を使用したい。

リーダーは「この釣りに関しては不要だと思いますよ」とフグ船担当の飯塚和信船長。

仕掛けは胴つき3〜4本バリで、幹糸4号、ハリス3号、ハリは丸カイズ13号が標準。

自作も可能だし市販品もあるが「店にもよると思いますが使えない仕掛けを買ってくる方もけっこういます」というから、初めてだったり仕掛けに自信がない場合は、船宿仕掛けの購入が無難。

「YouTubeを見たとかで、色んな仕掛けやエサを持ち込む人がいますがたいてい釣れません。毎日やって色いろ試して使っているエサと仕掛けですから、慣れない人は船宿のものを使うのが一番ですよ」と船長。

食わせフグではハリスを切られることも多いから、替えバリは10本以上必要で、これも受付で購入できる。

川崎丸では受付時にハンドタオルと、エサむき時にあると便利なゴム手袋がもらえるが、ハサミだけは忘れずに持っていこう。

これはエサのアマエビをカットするのと、釣り終了間際に釣ったフグを血抜きするため。

フグのエラ穴に差し込める小型のハサミが必要だ。

川崎丸の食わせエサはアマエビ。

頭を取って殻をむき、そのままだと大きいので、エビの大きさにより半分もしくは3等分にカットしておく。

この作業は出船までにやっておこう。

エサの付け方は縫い刺し。

垂れ下がることなくこぢんまり丸くなるようにエサ付けすればOK。

釣行の写真

▲食いが立つとダブルで釣れることもたびたびあった

ゼロテンションで小さなアタリを取る

釣り方はオモリを底に着けたままのゼロテンでアタリを待つのが基本。

「私があまりガチャガチャ仕掛けを動かすのが好きではないので、ウチのお客さんも静かな釣りをする人が多いです」と船長。

ゼロテンで微細なアタリに掛けていくには竿の構えも重要で、水平よりもやや上、竿先が目線の高さ辺りで構えるようにする。

やや上構えで竿を持つことにより、竿先に出る小さなアタリが取りやすくなるだけでなく、揺れる船上でのゼロテンキープがしやすくなる。

また必然的に大合わせができなくなる、というメリットもある。

ゼロテン状態で10秒くらい待ってアタリがなければ、1mくらい仕掛けを持ち上げる。

これは誘いでもあるが、オモリを底に置きっぱなしではオマツリの原因となるので、それを防ぐ意味合いもある。

1m持ち上げてからは、ゆっくりと仕掛けを下ろしていく。

この間にアタリが出ることも多いので、竿先に集中しよう。

またユラユラと仕掛けを上下させながら下ろして、フグを誘うのも有効だ。

フグのアタリはとにかく小さい。

エサ取り名人の異名をとるカワハギ以上で、竿先にクッ!とかカツッ!と出ればよいほうで、竿先には出ず手だけに感じるアタリも多い。

「カツカツとはっきり出るアタリでは遅いです」と船長。

こんなアタリが出るのは、フグが頭を振ってエサを食い逃げしようとしているときで、向こう合わせでハリ掛かりしていればラッキーだが、たいていは合わせ遅れでハリ掛かりしないのだ。

いずれにせよアタリを感じたらすべて合わせてみる。

合わせは鋭い合わせや大合わせは必要ない。

というかそのような合わせはフグを散らすだけと心得よう。

スッと聞き合わせ、ハリ掛かりが伝わる重量感ならキュッと手首を返すような追い合わせを入れる。

フグは硬い歯でハリをくわえているだけのことがけっこうある。

リールは一定の速度で巻き、取り込みもよどみなく竿を立てて抜き上げること。

仕掛けを手に取ってたぐる、なんてことをしているとバラシの原因となるので要注意だ。

川崎丸では船長が座席の番号札を集めながら、食わせフグの経験を聞いて回り、初心者にはレクチャーがある。

使う竿と仕掛けのチェックから始まり、エサ付け、釣り方と内容は多岐にわたり、目からウロコの話が聞けることもあるから、中級者といえども川崎丸が初めてならレクチャーを受けることをおすすめする。

釣行の写真

▲コモンフグのほうがよく釣れる

富津南沖の浅場でアタリ活発。難しくて面白い食わせフグ

取材日は9月の下旬。

9名の釣り人を乗せて出船した。

まずは15分ほど走った第二海堡周りでスタート。

水深は10mほどだ。

朝イチからアタリは活発。

小型ながらもショウサイ、コモンと釣れ上がる。

ただしフグ以上に活発なのがゲスト軍団でベラ、カサゴに続きサバフグが顔を出し始めると、すぐに船長は移動を告げる。

次なるポイントは富津南沖のやや深場で「水深27m。根掛かりに注意して」のアナウンス。

ここではアタリの数は減ったが釣れるフグの型はよく、25cm級も顔を出した。

ただここもしばらくするとサバフグが回ってくる。

ただ掛かるだけならまだしも、ハリスを切っていくから困ったものだ。

で、また移動。

どうやら船長はサバフグが釣れ出すと移動するようだ。

今度は富津南沖の浅場で、水深は10mを切って7~8m。

ここではまた活発にアタリが出るが小型が多いのか、竿先、手感に集中するもアタリの半分も掛けられない。

カリカリするが、これがまた面白いのだ。

この釣り場ではゲストにカワハギの交じりも多くなる。

今後のカワハギ釣りが楽しみな極小ワッペンが多いが、なんと31cmの尺ハギも釣れた。

この後も船長は次つぎにポイントを変えていく。

サバフグが釣れ出せばすぐに、そうでなくとも同じポイントを30分流すことはまれ。

それほど多くのポイントを熟知しているのだろう。

そしてどのポイントでもアタリは多い。

それを半分も掛けられないおのれの腕が恨めしい……。

この日私は軟調のカワハギ竿を使用していたが、トップの軟らかな竿にもかかわらず竿先に出るアタリは少ない。

それほどアタリが小さいのだ。

手に感じるアタリがほとんどで、それすら感じないのにエサがない、なんてことは何度もあった。

しかし竿先には出ず、したがって周りの人には分からない(といっても見ている人もいないだろうが)手感度のアタリでうまく合わせが決まると、実に気持ちがいい。

型の大小に関係なくしてやったり感一杯、満足度満点だ。

そんな感じで「やったぜ」「やられたぜ」を繰り返し13時ごろに納竿。

釣果は14〜33cmのフグを一人7〜33尾。

ショウサイフグとコモンフグの割合は4:6くらいだった。

目下の富津南沖では絶え間ないといっていいほどアタリは多い。

そのアタリをいかに多く取って、いかに多く掛けられるか。腕を磨くには絶好のシーズン到来だ。

釣行の写真

▲小さなアタリを取れると数がのびる

船宿INFORMATION

内房富津港

川崎丸

0439・87・2902

▼備考=予約乗合、7時出船。

カワハギへも出船

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