出船は涼しい海風が吹く4時過ぎ。
太平洋の水平線に美しい朝日が昇るころ太東沖に到着して、水深10m前後で釣り開始となる。
賑わう船は外房大原港・敷嶋丸のマダコ乗合。
東京湾や大洗〜那珂湊沖ではおなじみだが、今夏は大原~太東港発の外房エリアも好調なのだ。
道具立てはオモリ30~40号に3~4号の餌木やウキスッテを2~3個付けた餌木タコ式で、底を小づいて誘う。
船の流し方はヒラメ釣りと同様、一流しごとに左右の舷を入れ替える横流しスタイル。
釣り座によってはラインが交差しない方向へキャストして広く探るといい。
ただし海底はゴロタ場もあればカジメなどが生い繁る海藻帯も点在しそれなりに根掛かりもするから、予備のオモリと餌木は多めに用意したほうがいいだろう。
「今年はタコの湧きがよく、頭で20杯を超える日も珍しくない」とは山本幸夫船長のコメント。
当日は潮が流れず活性もイマイチだったが、それでもトップで12杯をキャッチした。
日を追う毎にサイズもアップしていくので7~8月はマダコ祭りも佳境だろう。
同宿は午後便も出しているから、都合にあわせて出かけてみてほしい。
![釣行の写真]()
▲見事な太い腕。うまそうだ
出典:
外房エリアは当たり年!真夏の餌木タコ大賑わい
餌木を使ったタコ釣り、通称「餌木ダコ」は、今や夏の沖釣りの中でも大人気。
関西に始まり、関東では東京湾、茨城県へ広がって、ここ数年は外房でもこの釣り方のタコ乗合が出船している。
今回はその外房エリア、大原港出船のマダコ釣りへ出かけた。
太東~大原沖はイセエビの好漁場であり、イセエビが大好物のマダコも多い。
イセエビを食べて育っているのだから甘みと風味は抜群。
「太東・大原産真蛸」という名目で千葉県から認定されているブランドタコなのだ。
![釣行の写真]()
▲たまや~!当日最大は1.5kg
出典:
早朝から順調な乗り
早朝から順調な乗り6月28日、大原港の敷嶋丸に乗り込んだ釣り人は総勢20人、満席の大盛況。
タコ釣りの人気はすごい。
皆さんの仕掛けを拝見すると、餌木のカラーはホワイトを中心に、イエロー、オレンジ、ピンクなどが多い。
その餌木にブタの脂身やバラ肉、サケ腹身、サンマ、イワシの切身やクロー系のワームを巻く人もいるし、アピールアップを狙って、集寄ブレードやタコジャラシ(タコビラ)を付ける人も。
餌木のチョイス、巻きエサ、アイテム……とあれこれ考え思いを馳せながらド派手な仕掛けを組み立てるのも、この釣りの楽しいところだ。
今シーズンの釣況を山本幸夫船長に伺うと、「今年は模様がいいです。うちはまだ始めたばかりですが、先日もトップの人は20杯以上釣りましたよ」
今シーズンのマダコは例年以上に資源量が多いようだ。
4時10分に出船し、モヤに霞む海上を航行すること約20分で釣り場の太東沖に到着。
夏の太陽が太平洋の水平線から昇り始めたところで、「準備ができたら始めていいですよ。水深10mです、どうぞ」
一斉に仕掛けが投入され、竿先を小刻みに上下し小づいて誘う。
数分後、左舷3番の坂井さん、右舷3番の金子さん、左舷トモ2番の浜崎さんの3人がリールを巻き始めた。
サッと抜き上げたマダコはいずれも0.8~1kgの食べごろサイズ。
幸先いいスタートに皆さんニンマリだ。
次に竿を曲げたのは左舷トモ2番の女性アングラー西川さんで、1.2kgはありそうな極太足のマダコをゲット。
右舷トモ3番の斉藤さん、浜崎さん、右舷大ドモの宮内さんと続き一流し目から好調だ。
その後も流し替えるたびにマダコが釣れる。
餌木カラーの差はとくに感じられないが、ブタバラ肉を巻いている人に乗りが集中している様子。
ここから私も竿を出す。
餌木は3.5号のホワイトとイエローをセットし、ホワイトの餌木にはブタの脂身を巻いてみた。
比較的根掛かりが少ない場所なのでアンダースローで軽く前方に振り込み、着底したところで小づきを開始。
道糸を張ったり緩めたりして、海底でオモリが起きたり寝たりするイメージで小づいてみるも乗りはない。
次の流しはオモリをわずかに底から浮かしてはコツコツと底をたたくイメージで誘う。
小づいて上げる際に伝わっていたオモリが跳ね上がる感触が、重くモタレる感触に変わる。
おっ、きたかな!?
綱引き状態にならない程度に糸フケを巻き取りながら、オモリを底に着けたまま軽く小づき続けてタコが餌木に乗る間を取ったところで、竿を大きく持ち上げて合わせる。
竿に重みがグッと乗った。
そのまま巻き上げて、ヨッと声を発しながら抜き上げたのは0.8kg級。
脂身効果もあるのかもしれないが、以降も同じ小づきパターンで0.6~1.2kgを4杯追釣する。
![釣行の写真]()
▲一気に抜き上げるのが取り込みの基本
出典:
知っ得!大原マダコの注意点と釣り方
水深は10m前後、海底はツブ根が点在するゴロタ場でカジメなどの海藻も多い。
オモリは30~40号を使うが、ヒラメ釣りと同様に流し変え毎に左右の舷を変える横流しなので、潮が速くオモリが浮いてしまうときは50~60号を使ってもいい。
比較的根掛かりは少なめだが、流れが速いときはそれなりに根掛かりするので餌木とオモリは多めに用意したい。
誘い方はオモリが底から離れない程度に揺すったり、わずかにオモリを底から離してコツコツと底をたたくように小づいたり、色いろ試して当たりパターンを探る。
「餌木の色やエサよりも、結局は根気よく小づき続ける人が釣ります。カジメが多いからタコの乗りと間違えることもあるけど、とりあえず大きく合わせてみてください」
船長のアドバイスが一番肝心になりそうだ。
Tackle Guide
竿を代用するなら、ヤリイカ用などの先調子で胴がしっかりとしたものを。
餌木に巻くエサは、魚の切り身だとフグに取られることが多かったので、ブタの脂身やバラ肉をおすすめする。
良型含みで全員キャッチ
「いいナギですけど、潮がぜんぜん動かないですね」
出足は好調だったが、中盤以降は潮が止まってタコの乗りも遠いていく。
流し変えの直後に1~2名が乗せる程度の中、着々と数を重ねていたのが左舷胴の間の女性アングラー、シマノモニターでもある金澤美穂さん。
アンダーキャストして広く探り、計7杯とはお見事。
一方、船下一本狙いの人もいる。
浜崎さんの竿はガチガチのタコ専用で、船下をコツコツと小づき続けて当日トップの12杯を取り込んだ。
タコから見放されていた左舷2番の秋山さんも、ようやく1杯目をゲット。
「やっと釣れました。これを付けたら乗りましたよ」
見せていただいたのはカニ型ワームだ。
手を変え品を変えようやく当たったヒットアイテムでその後もポンポンポンと3杯を連釣、一気にまくり返した。
沖揚がり間際は型がよくなり、タモが出るシーンも見受けられた。
右舷胴の間の出縄さんは1.3と1.4kgをキャッチ。
坂井さんは当日最大の1.6kgを浮上させ、カメラに向かって決めポーズ。
10時半に沖揚がり時刻を迎え、釣果は0.3~1.6kgを1~12杯。
私も6杯をゲットすることができた。
「潮が流れなかったので数はのびなかったけど、大原のタコはこれからが本番。日を追うごとに型もよくなっていきますから遊びに来てください」
船長の言葉どおり盛夏にピークを迎える大原出船のマダコ。
午前便は朝が早いが、敷嶋丸は午後便のマダコ乗合も受け付けているので、朝が苦手な方も安心だ。
船宿INFORMATION
外房大原港
敷嶋丸
0470・62・1800
▼備考=予約乗合、3時半集合。
イサキ、根魚五目へも
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隔週刊つり情報(2025年8月1号)※無断複製・転載禁止