30〜40cm級のでっかいショウサイフグが狙える鹿島沖に、腹パンのフグが集まる乗っ込みシーズンがやってきた。
ポイントは真沖の水深20〜30m付近。
25〜30号のカットウ仕掛けにアオヤギのむき身エサをたっぷり付けてフグを寄せ、アタリを取って、あるいは空合わせを繰り返しながらガシッと掛けていく。
取材日も40cmのぶっといフグが飛び出したが、シケ後の底荒れに見舞われトップ10尾にとどまった。
ただし乗っ込み本番は6〜7月。
これからは数もサイズものびる一方だろう。
![釣行の写真]()
釣れたフグは安全にさばいてくれる
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エサバリを魚に食わせるだけが釣りではない。
オモリに直付けされた親バリに、これでもかとアオヤギ(あるいはエビ)をたっぷり付けるフグ釣りはその代表だろう。
親バリはフグを掛けるためでははなく、フグを寄せるためにあるのだ。
実際に魚を掛けるのは親バリの下10〜25cmの場所で待ち構える2本のカットウ(掛けバリ)。
アオヤギに近寄ってきたフグをこのハリで掛ける。
フグにも色んな種がいるが、茨城県鹿島港のフグ船はショウサイフグを狙う。
当地は大型が釣れることで人気が高く、とくに6〜7月の乗っ込みシーズンは腹パンの大きなフグがよく釣れる。
その様子見として鹿島港・豊丸へ走ったのは、連日のシケがやっと収まった5月11日。
底荒れを心配してか乗船者も4名と少なめだ。
出頭洋幸船長によると、「多くのポイントでフグの顔は見れてますけど、まだ1カ所で数がまとまるほどではありませんね。6月からが本番でしょう」とのこと。
![釣行の写真]()
簡単に掛かりそうで掛からない。そこも魅力
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出ました40cm!
港を出て真沖へ20分ほど走り、水深25〜30mのポイントに到着。
ショウサイフグは海底の甲殻類や貝類を主食とするようなので、底まで仕掛けを落としたら30〜40cmほど底を切ってアタリを待つ。
そして寄せエサのアオヤギをついばむシグナルがきたら、すぐさま合わせて掛ける。
フグは落下するエサを追いかける習性があるので、再び底まで落とし、数秒待って空合わせを入れる。
合わせは竿先を20cm幅で小さくシャクるイメージ。
うまくいくとエサを追ってきたフグを掛けることができ、掛からなくともこの動きがよい誘いになる。
激しく派手な合わせは寄ってきたフグを散らしてしまうので逆効果だ。
ポイントは砂れき帯が中心なので、チョイ投げして幅広く探ってもいい。
たまに根周りを攻めるケースもあるから、船長のアナウンスをしっかり聞いて対応したい。
5時半にスタートとなり、3人グループで釣りに来た古川さんご一行は配られたアオヤギに加えて自前のアルゼンチンアカエビも付けてアピール力を増していた。
「底荒れしていないといいんだけど」という船長の心配をよそに、開始早々から本命がヒット。
まずは金成さんが25cm級、トモの古川さんは40cmの大型をゲットした。
30分もすると3人が本命の顔を見て、古川さんはすでに4尾を釣っている。
ここで私も竿を出してみたがアタリなし。
周りの方はエサが取られているのに、私だけエサが残っている。
知っ得! 特エサ持参で釣果アップ
常磐や外房地区のフグ船でエサとして支給されるのはアオヤギ(バカガイのむき身)。
親バリに縫い刺しにし、3~4個を折りたたむようにチモトまでこき上げてギュッと固めてセットする。
一方。
東京湾のフグ船はエビエサ(アルゼンチンアカエビ)を使うことが多く、普段食べるエサに合わせたマッチ・ザ・ベイトが選定の違いなのだろう……と思いきや、今回はアオヤギ+持参したアルゼンチンアカエビのダブル付けが奏功。
選択肢を広げることが成功への近道のようだ。
![エサの写真]()
アルゼンチンアカエビは大手スーパーで購入できる
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長めの「待ち」で攻略
エビエサも付けたほうがいいのか?
空合わせが大きすぎる?
それとも合わせの間隔が短すぎるのか?
3年ぶりのフグ釣りで頭の中が混乱に陥った。
そして底ダチを取り直して着底させた直後、ん?根掛かり?という違和感。
すぐに大きく合わせを入れてリールを巻くと、力強く引き込んだ。
やっと掛かった。
カエシがないカットウバリは、一定のテンションを保って巻き上げないとハリがスッポ抜けやすい。
フグが暴れても慌てずに一定速度で巻く必要があるのでドラグは強めに設定していたのだが、それでもジリジリと道糸が引き出される。
ショウサイフグにしては強すぎる、ひょっとしてサメ?
慎重にヤリトリして海面まで浮かせると……な、なんと2kgオーバーのトラフグ。
春先の乗っ込み期に東京湾で人気を博すようになったトラフグだが、鹿島沖でも今年3月にゲストとして頻繁に顔を見せたとの報を聞いていた。
とはいえ待ちに待ったアタリがまさかのトラフグとは、宝くじに当選した気分だ。
しかしラッキーはそうそう続くものではなく、好調だった前半がウソのようにアタリが遠のいていく。
船長も水深30mを超す深場まで様子をうかがってくれるが状況は変わらない。
やはり底荒れの影響があるのだろう。
ようやく活性が上がったのは下げ潮から上げ潮に変わった10時過ぎだった。
岸からすぐそばの水深20m前後で、古川さんと磯野さんが1投1尾で数を重ね始める。
「着底して最初の空合わせを入れた後、普段より長めに待ちを入れてみました。時間にして5秒強。エサを見てはいるがなかなか食わないイメージなので、食わせの間を長めに取ってみたんです」
そう言う古川さんの隣にいる磯野さんも同じような釣り方らしい。
皆さんが持参したアルゼンチンアカエビも当日は明らかに有効で、同船の仲乗りさんも「アオヤギとエビのサンドイッチ」を推奨。
日によって効果的なエサは異なるだろうが、このエビは持参しても損はなさそうだ。
この日の誘いパターンと有効な特エサを見つけだした古川さんと磯野さんは、最終的に仲よく10尾ずつ。
後半の連発タイムもあってスソでも7尾に達した。
大半が30cmオーバーで前評判どおりの良型ぞろい。
これから始まる乗っ込みシーズンに合わせて腹パンのショウサイフグが集結し、数も人気もヒートアップしていくに違いない。
![釣行の写真]()
これまたデカフグ。重量感たっぷりだ
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![釣行の写真]()
ラッキーパンチのトラフグも!
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Tackle Guide
フグの繊細なアタリをキャッチできる竿が必要で、1.5m前後9:1調子などの極先調子カットウフグ専用竿がおすすめ。
代用するなら硬めのカワハギ竿だ。
船宿information
茨城県鹿島港 豊丸
0299・69・3319
▼備考=予約乗合、5時出船。マダイへも出船
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隔週刊つり情報(2025年6月15号)※無断複製・転載禁止