茨城県鹿島沖のショウサイフグは周年楽しめることで知られるが、これからは白子が入る大型シーズンに突入するため人気を集める。
ジャンボフグとも称されるように、釣れるフグは30cmオーバーが多く釣り味も抜群。
鹿島港・幸栄丸の梅林将人船長によれば、4月後半は強風が多くウネリが続いたため数がのびなかったとのことだったが、好日にはトップ20尾超えも。
サイズがサイズだけに10尾も釣れば食べ応えも十分。
中旬ごろから白子も期待できるというから、「次くる」ターゲットはやはりショウサイフグで決まりだ。
![釣行の写真]()
▲シケの合間でウネリもあって食い渋ったが、釣れるのはいずれも良型ばかり
出典:
アタリがなければチェック
周りは釣れているのにアタリがない、アタリがあっても掛けられないときは回収して仕掛けのチェックを。
そんなときはカットウバリが仕掛けに絡んでいることが多い。
頻繁に絡むときは自分の合わせが強すぎる可能性も。
次から少しソフトに行おう。
茨城県鹿島沖のショウサイフグのシーズンは一体いつなのだろうか?そう思っている人も多いことだろう。
「一年中ですね。その中で上下することはありますが」とは鹿島港・幸栄丸のフグ船を担当する梅林将人船長。
つまり、釣れているときがシーズンというわけ。
では、なぜ今回取り上げたのかといえば、これからの時期は白子を持つ大型が釣れるため。
鹿島沖では40cmオーバーのジャンボサイズが釣れることが知られるが、5月後半~7月ごろにかけてはさらに大型の期待が高まる。
釣り場は航程20分程度の近場から1時間ほど走った場所まで様ざま。
海底は砂地メインで、根周りを狙うこともあるがそれほど根がキツくなく、釣りやすい場所と言える。
「今年の4月はシケの日が多くウネリが高くて苦戦しました。なかなかナギの日が続かなかったんですが、これから海が落ち着いてくれば数も出ると思います」
ショウサイフグはシケの後は濁りが入って食いが渋くなることがある。
この4~5月はまさにその傾向が強くトップ10尾前後の日が続いたが、釣れるフグはいずれも良型でジャンボフグは健在。
取材日もウネリがおさまらずポツポツの食いだったが目下の状況を見ると、「5月中旬ごろからよくなりそうだ」と幸栄丸代表の小野馨船長は明るい見通しを語ってくれた。
5月上旬の時点の状況では乗合船を出している船が少なく、広大なポイントを見極めるのが難しい。
今後、出船する船が増えていけばそれだけ広範囲を探れて群れが固まる場所もつかみやすくなる。
![釣行の写真]()
▲このサイズがレギュラーと良型メインなのがうれしい
出典:
ロッドは軟硬使い分け
竿は全長1.5~1.8m前後のカットウフグ専用を用いる。
このほか、やや硬めの湾フグ用、カワハギ用、汎用ゲームロッドなども流用できる。
1.5m前後のカットウ竿は9:1など硬めの調子のものが多く、一瞬のアタリで掛けていく釣りやタイム釣りなどに適している。
一方、1.8m前後の穂先が軟らかめの専用竿は、ゼロテンなどに向いている。
その日によって釣れ方やアタリの出方が変わるので、できたら軟硬2本の竿があるといいだろう。
リールは小型両軸または超小型電動。
水深は30m前後のことが多く、食い上げ時にも常にテンションをかけて巻き上げ可能な電動を使う人が多い。
道糸はPE1~2号程度。
あまり細いと高切れなどのライントラブルがあるので注意。
絡み防止のためにリーダー直結またはサルカンで先糸を接続しておくといいだろう。
「オモリは30号。仕掛けはなんでもいいですよ」と船長。
幸栄丸で購入できるのは、アタリの出やすい遊動式のカットウ仕掛け。
カットウは長短2本の段差式。
船宿仕掛けは遊動タイプだが、固定式でもどちらでも好みで選べばいい。
カラーはグロー系、白系、オレンジ系など。
釣り場の海底は砂地のことが多く根掛かりも少ないが、仕掛けは3個は用意しておこう。
このほか固定式の場合は替えバリも用意しておくこと。
エサは乗船代にアオヤギが1パック付いている。
ほかに使いたいエサがあれば各自で持参を。
今後、アオヤギの入荷次第では変更の可能性もあるとのこと。
アオヤギは2個程度を縫い刺しにする。
肝の黒い部分からハリを入れ、最後に硬いベロの部分で止めると外れにくい。
慣れない人はタイム釣りを
目下のポイントの水深は25~30mほど。
投入は前方に軽く投げ入れてオマツリを防ぐ。
水深が15m前後の浅場になったらキャストして幅広く探るのもアリだ。
まずは慣れない人向けの船長おすすめの釣り方から。
仕掛けが着底したら糸フケを取りゼロテン状態に。
「5秒に1回くらい空合わせしてみてください」
空合わせした後は、仕掛けをストンと落とすのではなくゆっくりフワフワさせて着底させるのが重要だという。
ゼロテン状態をキープするのが難しければ、たるませた状態でいいとのこと。
もしアタリが出れば合わせればいいし、アタリがなかったとしても空合わせを入れていくので問題はない。
この空合わせは大きく派手なのは厳禁。
仕掛けが大きく動くとフグがビックリして散ってしまうためだ。
カットウがフグに掛かればいいので20cmほど仕掛けが上がれば十分なはず。
小さく鋭くシュッと合わせていこう。
王道調子とも言える硬めのカットウ竿がこの釣り方には向いている。
空合わせで掛からなければ、竿を持ち上げてエサの存在をアピールして、ゆっくり落とし込んでやる。
この繰り返しだけでも十分に勝負になるとのことで、釣り方に迷ったらぜひ試してみよう。
ちなみにこの日、トップだったのは超ベテランの常連さんだったが、5回ほど海底をたたいて5秒待ち空合わせを入れていくというものだった。
ほかの人たちは繊細なアタリを取っていたが、釣れない時間帯もコンスタントに掛けていたのでやはり威力があるのだろう。
アタリで掛けていくのもこの釣りのだいご味
竿先に出る微細なアタリを察知して合わせを入れて掛けていくのもこの釣りの楽しいところ。
「いるかいないか」を想像しながら合わせを入れるタイム釣りと違い、「いる!」と確信して合わせていく釣りなので興奮度は段違いに増す。
こちらの場合も基本はゼロテンの釣りになる。
竿を持ち上げた状態から仕掛けをユラユラさせてそっと着底させ、ゼロテン状態でキープ。
竿先を注視してアタリがあれば合わせる。
アタリはエサをくわえたときに出るモタレのようなものから、浮き上がるもの、竿先を上下させるようなものまで様ざま。
食いがいいときは海底から仕掛けを上げて待ってもいい。
わずかに底を切ったチョイ宙から1mくらいまでを探ってやる。
いずれの場合もアタリがあったら即合わせが基本となるが、ハリ掛かりしないこともある。
そんなときはそっと着底させて次のアタリを待つ。
大合わせをして魚が散っていなければ高確率で再アタックしてくる。
合わせたときに重みがなく、むしろ軽くなってしまうことがある。
これはハリ掛かりした後に食い上げているため。
「なんか変!」と思ったらそのままスピーディーに巻き上げてみよう。
途中から急に引き始めることも。
こんなことも多いから、電動リールが重宝する。
アタリがあったのに掛けられずに、以後アタリがなくなった。
周りは釣れているのにアタリがない。
こんなときはエサがない可能性があるので回収してチェックを。
黒いキモの部分が残っていたらそのまま追加するだけでいいが、ベロの部分しか残っていなかったら、一度外して新しいエサを付けよう。
釣れればみな良型!
取材にうかがったのは4月25日のこと。
雑誌には年末進行やお盆進行、ゴールデンウイーク進行というものがあって、連休前は締め切りが早くなる。
北東強風の合間に1日だけチャンスがあって、この日を逃すと後がないと幸栄丸へ。
「3月はトラフグ交じりでまあまあ釣れてたけど、4月はちょっと厳しい日が多いね」と出船前に代表の小野馨船長。
ナギの日が続かずにショウサイフグにとっては厳しいコンディション。
それでも3人のファンが集まって、筆者と仲乗りさんの5人が右舷に並んだ。
船はやや北寄りの鹿島沖を目指す。
水深は28mでスタート。
やや高いウネリが断続的に押し寄せる。
まずは皆さんの釣り方を拝見する。
開始早々にアタリを取っていた人が30cmオーバーを上げる。
続いてタイム釣りで2尾。
いずれも30cmを超える良型だが後が続かず。
船長はアタリが途切れると違う筋を流していく。
決まった場所に群れが集まるというよりは、回遊してくるのを待つイメージだ。
次の流しでみな顔を見られた。
観察していると、あまりエサを取られていないようだった。
筆者もここで竿を出すことに。アオヤギを2個付けて軽くキャスト。
着底後に底を切り竿先をユラユラさせてながらゆっくりと着底させる。
ゼロテンで5秒ほど待ち、再びユラユラしながら誘い上げた後に誘い下げていく。
ひたすらこれを繰り返していると、下げていく途中でブルンと小さいアタリが。
そのまま下げて着底した瞬間に浮き上がるようなアタリが出たので合わせるとフッキング。
30cm級と対面できた。
2回目のアタリで掛けたものだったが、エサはほとんど減っていない。
貪欲に食ってくるというよりは、パクッとくわえて終わり、みたいな感じだったのかもしれない。
ミヨシの常連さんはたたいて止めて空合わせを続けているが、コンスタントに掛けている。
アタリは少ないが、仕掛けにコンタクトさえあれば比較的素直に掛かってくるようで、いい流しでは3連続ヒットもあった。
最初は1.4mちょっとの9:1調子のゲームロッドを使用していたがアタリが出るのが一瞬だったので、マルイカのゼロテン竿にチェンジ。
この竿はゼロテン時に吸い込むようなアタリを出してくれた。
船長はていねいに探ってくれたが、活性は上がらずにタイム釣りのベテラン氏がどうにかツ抜け。
ほかの人は5尾ずつと満足できる結果ではなかったが、釣れたフグは30~35cm級の良型ばかりで、夫婦二人での晩餐には十分だった。
今年は5月中旬ごろから上昇しそうとのことだったので、そのころに再訪しなければ。
ジャンボフグを掛けた瞬間の衝撃を何度も味わいたい。
![釣行の写真]()
▲空合わせの釣りでトップだった
出典:
INFORMATION
茨城県・鹿島港
幸栄丸
0299・82・2775
▼備考=予約乗合、4時半集合。
ほか一つテンヤマダイ、ルアー青物などへも
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隔週刊つり情報(2025年6月1号)※無断複製・転載禁止