4月12日、東伊豆宇佐美港の秀正丸でオナガダイをメインターゲットにする遠征五目船がスタートした。
初日は風が強く本命ポイントを見送り、風裏の水深40~60mで釣り開始。
ハリス4~6号、全長6mの2~3本バリ仕掛けにオキアミエサで狙い、1~1.2kgのシマアジが船中2尾、25~30cm主体にイサキがトップ30尾以上の釣果となった。
いくらか風が収まり、ラスト1時間はオナガダイ狙いへ。
ハリス8~10号、全長6mの1~2本バリ仕掛けにイカやサバの切身、ホタルイカなどのエサで狙う。
タナ90~150mを流すも潮が速くノーヒットに終わったが、今後は期待できそう。
当日は風が強くポイントが限定されたが、ナギがよければ色いろなポイントを船長がエスコート。
絶景ロケーションを眺めながら、多彩な高級魚釣りが楽しめる。
![釣行の写真]()
▲釣り場の水深は40~150mでタナは海面から指示される
出典:
遠征釣行の便利アイテム
航行中、大事なタックルが落下や破損しないようしっかり固定しておこう。
ロッドキーパーとの接触部は緩衝材として水道管の保温材を当てると竿が傷付かない固定は100円ショップで売っている自在フック(くねくねフック)を使うと簡単で便利。
![釣行の写真]()
▲出船前にタック ルをロッドキーパーに固定しておく
出典:
気候も穏やかな季節となり、いよいよ遠征釣りも本格シーズン突入。
遠征釣りというと・・・・・・大物が釣れる。
超高級魚が釣れる。
とにかく数が釣れる。
イメージしただけで夢が膨らみませんか!?
しかし遠征釣り未経験の方の中には高価なタックルが必要、周りがベテランばかりで入りづらい、ハードルが高そう、と思う方も少なくないのではないだろうか。
そんな方におすすめなのが東伊豆エリアから出船の遠征オナガ五目。
おすすめする理由は、①基本的な釣り方が比較的簡単。
片テンビン吹き流しスタイルのコマセ釣りなので、高度なテクニックは不要であること。
②超高価なタックルも不要。
PE4~6号の道糸が300m巻ける中小型電動リールにオモリ100号が背負える汎用ワンピースロッドでOK。
つまりは一般的な沖釣りとあまり変わらないので気楽で手軽に釣行できる。
五目と称されているとおり、この釣りで釣れる魚種は実に多彩であることもおすすめポイント。
オナガ、メダイ、ハチビキのほか、少しポイントを変えればシマアジ、イサキ、マダイ、イシダイ、メジナ、ヒラマサ、カンパチなど、どれもが本命と言える高級魚ばかり。
そんな夢のような釣行をエスコートしてくれる船宿の一つが宇佐美港の秀正丸だ。
大本命のオナガは標準和名ハマダイの俗称。
最大1m、10kgにもなる。
その俗称のとおり長い尾ビレがこの魚の最大の特徴で、赤く輝く魚体は宝石のように美しい。
食味においては究極ともいえる美味(らしい)。
その上、漁獲量が極めて少ないということもあり、市場においては超の付く高級魚として扱われている。
おいしい釣魚をぜいたくに食することができるのは釣り人の特権。
だが、オナガを釣って食べたことがあるという釣り人は私を含めほとんどいないのでは?
オナガは本誌でもカラーページ掲載されたことがほとんどない魚。
ぜひとも釣り上げて掲載、そして究極の食味を堪能してみたいものだ。
そんな思いを抱き、宇佐美港を訪れたのは今シーズンの遠征オナガ五目の開幕日となる4月12日。
秀正丸の遠征五目の1日スケジュールは2時集合、2時半乗船、3時出船。
2時間半ほどの航程をへて南沖の釣り場に到着し、6時釣り開始、12時沖揚がり。
14時ごろ帰港といった流れだ。
乗船時は1名ずつ名前を呼ばれ、船に乗り込むと各釣り座にはすでにロッドキーパー、コマセ、付けエサがセッティング済み。
クーラーとタックルボックスを足下のデッキに置き、大事な竿が航行中に海へ落ちないように結束し、キャビンに入る。
定員分のベッドが備わった清潔なキャビン内はカッパ、長靴のままでの入室は厳禁だ。
まるで寝台車かカプセルホテルのような雰囲気で、初めて乗船する人はこの時点でまずテンションが上がるはずだ。
準備が整い、全員がキャビンに入ったところで船はゆっくりと港を離れる。
ここからは約2時間半の夢見タイム。
オモリ100号対応の竿に中小型電動リールでOK仕掛けは2パターン用意
ここで遠征オナガ五目のタックル&仕掛けについて説明すると、オモリ100号、コマセカゴはLサイズまで。
腕長35~45cmの片テンビンに2mm径、長さ1mのクッションゴムの先にハリスを接続した吹き流しスタイルなので、竿はオモリ100号が背負える全長1.8~2.1m、7:3~6:4調子のグラス素材系のワンピースロッドが扱いやすい。
長さ2.7m前後の軟調子ロッドを使用する人も多く、そのあたりはお好みでチョイスすればいい。
リールはシマノなら1000~3000番、ダイワなら300~500番クラスの電動リールがベストバランス。
道糸はPE4~6号を300m以上巻いておきたい。
メインターゲットはオナガだが、釣況が芳しくないときはお土産確保としてシマアジやイサキに狙いを切り替える。
したがって、仕掛けは図のとおりオナガ用、シマアジ・イサキ用の2パターンの用意が必要。
オナガ狙いの仕掛けはハリス8~10号、ハリはヒラマサ系の12~14号の1~2本バリ。
「3本ではダメですか?」と仲乗りを務める大胡さんに伺ったところ、「やめといたほうがいいですよ。大変なことになりますから」とのこと。
ここで釣れるオナガは2~5kgサイズが主体で、ゲストのハチビキも同サイズ。
メダイに至っては6~8kgサイズも珍しくない。
いずれも海面まで暴れまくるパワフルファイター。
そんな暴れ魚がもし3尾も掛かったらリールが巻けなくなるばかりか、収拾がつかないオマツリを起こしてしまい釣りどころではなくなってしまうというわけだ。
「慣れていない人ならハリス8~10号1本バリのワラサ仕掛けをおすすめしますよ」とも付け加えてくれた。
オナガ狙いのエサは水深が100m以上とやや深いので、エサ持ちが劣るオキアミよりもサバやイカの切り身やホタルイカなどが有利。
また昨シーズンはヒイカによくヒットしたとのことだ。
オキアミ以外のエサは各自持参となるのでお忘れなく。
シマアジ・イサキ狙いの仕掛けはハリス4~6号、全長6m、ハリはチヌ4~5号、グレ10~11号の2~3本バリ。
「ハリス4号はイサキだけと考えてください。シマアジもと考えるならハリスは5号以上を使ってほしいですね」
ハリス5号以上でもこの海域のイサキはバリバリ食ってくるので、ハリス5号仕掛けを基準に、澄み潮用に4号、シマアジ、ヒラマサ、カンパチといった青物の活性が高いとき用に6号と各号数の仕掛けを用意したい。
付けエサはオキアミ。
尾羽根を切った切り口からハリを刺し、腹に抜く1匹掛けでOK。
5月に入るとこの海域にはカツオも回遊してくるから、突如の出現に備えてハリス16~20号、全長2~3m、ヒラマサ系バリ14~15号のカツオ仕掛けも忍ばせておけば万全だ。
遠征オナガ五目はコマセ釣りが基本だが、釣れたイサキやムロアジをエサに泳がせてモロコや大型のヒラマサ、カンパチも狙うことができる。
ただし、これを狙うにはやはり別立ての本格的な大物用タックルが必要。
また釣り座も四隅限定となるので、これに関してはビギナーでも手軽に・・・・・・とはいい難い。
まずはオナガ、そしてシマアジゲットを目標に楽しんでもらいたい。
タナ20mの浅場でシマアジ・イサキ狙い
5時40分、釣り場到着まで間もなくというところで、「そろそろ着きます。準備してください」とアナウンスが入る。
デッキに出ると、紺碧の海上に伊豆諸島の島々が浮かぶ絶景が目の前に広がる。
これを目の当たりにするだけでも来た価値を感じられる。
「風が強いので浅いほうからやってみます。仕掛けは細いのでいいですよ」
浅いほうというのはシマアジ、イサキメインのポイントのこと。
オナガ狙いは朝イチから始めるとは限らない。
潮が速かったり、当日のように海上気象が悪いときなど、状況によってシマアジ・イサキ狙いからスタートする場合もある。
「準備ができた人から始めてください。タナは20mです」
しばらくコマセの打ち返しが繰り返されたところで、右舷ミヨシ2番の女性アングラー大黒さんの軟調子ロングロッドがダイナミックな円弧を描いた。
取り込まれた船中1尾目はこの釣りの代表魚イサキだ。
ポツリポツリだったアタリも、徐々にコマセ慣れしてきたのか時間の経過とともにペースアップ。
右舷ミヨシ3番の松山さん、同大ドモの廣田さんがダブル掛けで取り込むと今度は左舷ミヨシの中山さんと大黒さんがトリプル掛けを見せてくれた。
皆さん使っている仕掛けはハリス4~6号とまちまちだが、太さにあまり関係なくイサキは食ってくる。
「今年のイサキは型がいいなぁ」と中山さん。
釣れるのは30cm近い良型ぞろい。
すでに抱卵が始まっているようで、お腹がふっくらした個体も多い。
「いいイサキが釣れましたよ」と右舷ミヨシの湯澤さんが見せてくれたのは頭が小さく、ボテッとしたお腹がなんともグラマラスな40cm級のジャンボサイズだ。
「シマアジ出たよ!」のアナウンス。
釣り上げたのは右舷4番の平松さん。
してやったりの1kgサイズ。
流し変えると今度は左舷胴の間の野田さんの竿に強い引き込み。
ハリスが4号ということで、ドラグを滑らせながら慎重にヤリトリ。
すかさず仲乗りさんがタモを入れて1.2kgをキャッチ。
船上で皆さんの釣り方を拝見したが、シマアジをキャッチした平松さんと野田さんはキュッキュッと小さく鋭くシャクリながら指示ダナまで上げ、最後はそーっと誘い上げていた。
イサキだけならコマセを振って待っているだけでも食ってくるが、どんどん誘ってと船長が頻繁にアナウンスしていたとおり、シマアジを引き当てるには積極的なアプローチが要ということだ。
タナ150mの深場でオナガを狙う
10時半を過ぎ、風もいくらか弱まったところで、「深いほうに行きますよ」とアナウンス。
深いほうとはオナガ狙いのポイントのことだ。
仕掛けをチェンジし、サバやイカの切り身、ホタルイカなど皆さん思い思いのエサを付ける。
「潮が速いですから投入は一斉に。1流し1投でお願いします」に続き、「では150mやってください」
オナガもシマアジ・イサキも海面からのタナ取り指示になる。
水深が深くなるほどリールのカウンターは誤差が大きくなるので、道糸の色とマークで正確に合わせることが重要だ。
オナガ狙いは水深100m辺りから200m以上の深海に一気に落ち込むいわば断崖絶壁のような場所。
浅いほうへ流れている潮なので、指示ダナも120m、100mと刻々と変わり、水深が100mを切ったところで潮回りとなる。
流し変えを繰り返すが、潮が速過ぎて大苦戦。
再び風も強くなり、速潮とぶつかり合って海況がますます悪化してきたのでオナガは次回に持ち越し。
11時40分に早揚がりとなった。
当日は待望のオナガは上がらなかったが、浅場ではシマアジが船中2尾上がり、お土産のイサキもいい人は35尾以上の釣果。
翌日は地域の祭りのため秀正丸は出船しなかったが、網代港の僚船はオナガ、ハチビキ、メダイをゲット。
東伊豆エリア出船の遠征オナガ五目は手軽な道具立てで釣り方も簡単。
たとえ本命オナガが釣れなくてもイサキのお土産は確実。
幻ともいえる超高級魚オナガをぜひ釣り上げてみよう。
![釣行の写真]()
▲水深40~60mのポイ ントで1.2kgのシマアジが上が った
出典:
![釣行の写真]()
▲イサキはお土産にあぶれることはない
出典:
INFORMATION
東伊豆・宇佐美港
秀正丸
090・3158・6890
▼備考=予約乗合、午前2時集合
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隔週刊つり情報(2025年5月15号)※無断複製・転載禁止