鹿島沖を含む常磐エリアは暖流と寒流がぶつかり合い、多種多様な魚を育む海域。
浅場の岩礁周りに目を向けると、メバル(シロメバルやアカメバル)、オキメバル(ウスメバルやトゴットメバル)、ソイやカサゴの仲間など枚挙にいとまがないほど多彩な根魚が棲息している。
春が近づくとそんな根魚の食いが立ち、水深20~30mという浅瀬に前記の魚種が入り乱れる。
そのタイミングを狙ってメバル五目乗合をスタートさせたのが、鹿島港の利喜丸だ。
くしくも取材は期待と不安が入り交じる初出船日となったものの、蓋を開ければ大型メバルが連発。
最盛期は3月中旬から1カ月、この調子なら楽しい春をたっぷり満喫できそうだ。
![釣行の写真]()
▲主役の一つはこのメバル
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私事ではあるが毎年3月、会社のお客さまを誘って鹿島で沖釣りを楽しんでいる。
釣り物はメバル五目。
シロメバルやアカメバルなどのいわゆるメバル、ウスメバルやトゴットメバルなどの通称オキメバルなどが同じポイントで釣れ、型もいい。
難易度もさほど高くないから大変喜ばれている。
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▲ウスメバルが第二の主役
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期待と不安の初出船
今回の取材先は鹿島港の利喜丸。
2月中旬からヒラメ釣りでメバルが交じりだし、ひとまず2月22日はメバル&ヒラメのリレーで出船するとのこと。
ならば釣り会の下調べとばかりに出かけてみた。
メバル狙いは今シーズン初とあって、釣れなかった場合の保険がヒラメというわけだ。
私を含め6名で5時に出航。
「実績のあるポイントから探ってみます」とメバルポイントを目指す大川船長、北に進路を取り、40分ほどで鹿島沖の水深25m前後の根周りに到着。
「根の上ですから着底したら50cmから1m底を切って」と開始の合図が出る。
1投目から右舷トモ2番の佐々木さんがメバルを連釣。
この方は利喜丸の常連さんで、父親と一緒に乗船されている。
船内でもポツリポツリとメバルが顔を出し、日が昇って明るくなってきた時間帯に右舷胴の間に入った釣友・米光さんがウスメバルの3点掛けを達成。
右舷大ドモの佐々木(父)さんはメバルのダブル掛け。
写真撮影をしていると、すぐそばにある息子さんの置き竿がガタガタとたたかれ始めた。
撮影の邪魔にならないようにと席から離れていたのが追い食いを誘ったのか、巻き上げるとゾロゾロと4尾のメバルが取り込まれた。
メバル3尾にウスメバル1尾だ。
「お父さん、息子さんに負けちゃいますよ」と父親の佐々木さんに発破をかけると、ギュンと竿先が突っ込んだ。
メバルは1尾でもヒットすると派手に引き込むのでつい巻き上げたくなるが、ここは我慢のしどころ。
暴れる1尾目が誘いとなって仲間のメバルが追い食いするからだ。
竿が大きくしなったところでリーリングを開始すると傍目にもすごい重量感。
なんと5本バリに5点掛けのパーフェクト、父の面目躍如を果たした。
この調子で全員に釣れるとよいのだが、北風が強く船が早く流されていく。ポイントに留まる時間が短くなるからハズレの人も出てしまう。
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▲北方に多いソイ類も釣れる
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知っ得!メバル釣りのキーポイント
メバルは眼がよく警戒心も強いことから、激しく竿をあおって誘うと散ってしまう。
船の揺れに任せた置き竿を基本に、時どき竿いっぱい誘い上げてからフワフワと落とし込むといい。
また、メバルは群れていることが多いので1尾掛かっても焦らず追い食いを待つ。
これが釣果をのばすコツだ。
Tackle Guide
竿はヒラメ用やコマセマダイ用などのやや長めのほうが仕掛けをさばきやすく、食い込みもいい。
仕掛けはエサを付ける空バリか、フラッシャーサビキ。
日によって釣果に差が出るので両方用意しておくと安心。
オモリは80号と100号を準備しておこう。
フラッシャーに軍配
しばらくしたところで私も釣りに参加。
宿ではタンザク切りのサバエサが用意されているが、私は持参したコウナゴをハリにセット。
過去にこれが大当たりして、釣れすぎて途中で竿を置いた最高の思い出があるのだ。
ところが仕掛けを回収する度にエサがない。
犯人はスレ掛かりで3回も釣れてきたキタマクラ、こんな調子だからエサ派の私は大苦戦。
メバルが釣れている人はフラッシャー付きサバ皮サビキだったから、妙なこだわりを持たなければよかった……。
そんな折、米光さんが3点掛けを達成。
見てみるとすべてトゴットメバルだ。
キタマクラやトゴットメバルは房総以南で釣れるイメージが強かったが、これまた水温上昇の影響で北方に勢力拡大中か?
残り時間が2時間を切ったところでメバル調査は終了。
コンスタントにメバルやら大型のカサゴやらを釣り上げたのは左舷ミヨシの井上さんで、20尾を軽く超えていた。
「そろそろヒラメやりますか」と大川船長が告げ、ポイントを移動。
スバンカーを畳み、水深35mラインで横流しを開始する。
さっそく私にググッと明らかな魚信がきたが、いくら待っても引き込まない。
回収すると噛み跡の筋が3本。
気を取り直して再投入、しばらくすると再び魚信が伝わる。
「食い込め。食い込め」と念を送っているとギューンと絞り込まれ、すかさず合わせを入れたが痛恨のスッポ抜け。
急いで竿をシェイクしてイワシエサをアピールすると、食い直しのアタリがきたけれど、またもやエサを放された……。
右舷トモの佐々木さんは海面までヒラメを浮かせたものの、取り込み直前にバラシ。
続いて釣友の米光さんがヒットさせたのはソイ。
左舷トモ2番目の吉岡さんもソイやカサゴを釣り上げ、佐々木さんの息子さんはホウボウをキャッチする。
ヒラメ竿とメバル竿の二刀流で楽しんでいた左舷ミヨシの井上さんは、両方の竿にメバルを掛けて健闘してくださった。
沖揚がりの時間を迎えてメバル五目の釣果は22~32cmを8~30尾。
まずまずの出足だろう。
本稿が出るころには盛期を迎え、メバル五目専門で出船するはず。
私も恒例の釣り会を企画して、鹿島の春メバルを満喫するつもりだ。
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▲極太のウッカリカサゴが登場
出典:
船宿INFORMATION
茨城県鹿島港
利喜丸
0299・82・5762
▼備考=予約乗合、4 時半集合。
ヒラメ、フグ、ヤリイカへも出船
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隔週刊つり情報(2025年4月1号)※無断複製・転載禁止