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手軽で簡単よく釣れる 湾奥のライトアジ好況

隔週刊つり情報編集部

春のポカポカ陽気に誘われて沖釣りを楽しむのにおすすめしたいのが、だれもが手軽に挑戦できて、ほぼ確実に釣れる東京湾のライトアジ。

慣れた人なら一日船で1束超え、半日船やショート船でも50~60尾は釣れている。

取材した東京湾奥川崎・中山丸ではショート船で出船。当日は川崎~横浜沖の水深15~20m前後を狙い、22cm前後の中アジ主体にトップ65尾と好調に釣れている。

3月も引き続き良型交じりの数釣りが期待できるので、暖かくなるこれからはファミリーやビギナーを連れての釣行にもおすすめだ。

釣行の写真

▲水深は15~20m前後と浅いから引き も一層楽しめる

高品質なハリスがおすすめ

ライトアジでは細めのハリスを使うことが多い。

とくに食い渋ったときは、細いハリスでないと食わないといった状況もある。

1.2号など細いハリスになるとアジ釣りとはいえ強度のあるハイスペック品が安心。

なおかつ張りのあるタイプを選択すれば、ヨレにくく、さばきもいいのでおすすめだ。

昨今のライトタックルブームの火付け役であり、先駆者といえる東京湾のライトアジ。

「ほかとは一味も二味も違う脂の乗りとうまさ」を求めるグルメファンと、テクニカルな釣趣にハマるファンとで、今や東京湾を代表する大人気ターゲットにもなっている。

この釣りへは、東は木更津周辺から東京湾をグルッと回って横浜の金沢八景周辺までの各港の各船宿と多くの船宿から出船している。

そのほとんどが半日船かショート船のスタイルで、釣り場もたいていは近場なことが多く、安近短なところも魅力となっている。

また大海原からの大自然あふれる眺めも素晴らしいが、ときにはアーバンテイストたっぷりに都会の建造物を海側から眺めたり、工場地帯のストラクチャー周りでの釣りもオツなもの。

釣りをやらない人からすれば貴重な体験といえる。

今回の取材先は川崎の中山丸。

ショートライトアジとして出船している。

釣り場は川崎沖から鶴見川河口までの各バース周辺や横浜沖、状況によっては本牧~富岡沖まで足をのばすこともある。

釣り場の水深はどの場所もおよそ20m前後。

釣れるアジは13~14cmの小アジから30cm級まで、日によって、ポイントによってばらつくようだ。

ただ小アジといってもバカにはできない。

これは千葉方面も含め湾奥全体に言えることだが、とにかく一年を通して小アジでも脂の乗りがよく大変においしいのだ。

最近の模様について、取材当日アジ船を担当した中山和哉船長に聞くと、「水温が下がってきて一年でも難しい時期ですよね。反応があっても食わないこともありますし」と控えめだが、取材日はトップ65尾、いい日には束釣り釣果も出ている。

これを見て釣行し、悪い日に当たったらゴメンナサイだが、よほど普段の行いが悪くない限り?湾奥の超美味アジのお土産はそう難しくないはずだ。

釣行の写真

▲脂の乗ったアジは絶品。刺身やフライが楽しみ

オモリ40号のライト仕様ハリスは1.5号標準

竿は全長1.8m前後のライトアジ専用ロッドのほか、いわゆるゲームロッドと呼ばれる全長1.8m前後、6:4~7:3調子の竿も扱いやすい。

ビギナーはコマセがまきやすい7:3調子がおすすめだ。

リールは水深20m前後のため小型両軸で問題ないが、電動リールを使う方も多い。

やはり疲労度に差が出るからで、各メーカーの最小モデルならば重量的にもそう問題はない。

ロッドキーパーも同様で、竿休めがあれば問題ないが、キーパーはあったほうが何かと便利だ。

道糸は船宿によってPE2号以下とかPE1.5号以下など規定されている場合もあるが、1.5号を巻いておけば大丈夫。

1号以下でも問題はないが、潮の流れの影響を受けることはそう多くないので極細糸のメリットはあまりなく、オマツリ時に高切れするリスクなどを考慮しても1.5号程度がベストだと思う。

1.5号以上の道糸ならリーダーはなくてもよいが、フロロの4~5号を2~3mほど付けておくと、竿のガイドへの絡み防止(絡んでも取りやすい)や巻き上げ時の目安にもなり便利ではある。

テンビンはこだわるなら腕部分が真っすぐなストレートタイプが仕掛けが絡みづらく、アタリもシャープに出るのでおすすめ。

クッションゴムはクロダイなど大型ゲストが交じるとき以外は必要なく、付けないほうがモタレのアタリなど小さなアタリも出やすい。

コマセカゴ(ライト用アンドンビシ、以下ビシ)は網目のアンドンビシを使用する。

オモリは40号。

市販品は目の細いもの、荒いものとあるが、コマセが出過ぎない細いものを使用したい。

分からなければ船宿でレンタルするのが安心だ。

仕掛けはハリス1.5号、全長1.8m前後の2~3本バリが標準。慣れた人は3本バリでダブル、トリプルを狙おう。

慣れない人は2本バリでトラブルを少なくして釣りたい。

とくにこの時期は風が強いことが多く、手前マツリのリスクは減らしたい。

なお好調なときは耐久性があるハリス2号の仕掛けで効率よく釣るのがおすすめだ。

釣行の写真

▲25cm前後になると引きも強い

コマセと仕掛けの同調を意識してコマセをまく

仕掛けの投入は、隣の人との間隔が2m以上開いていれば、まず仕掛けから船の外に出して垂らしておき、その後ビシを投入すれば手前マツリすることなく投入できる。

タナは「底から2~3m」と指示されることが多い。

これはビシの位置が海底から2mか3mで、ということ。

ビシが着底したら道糸のマークで1m巻き上げてコマセを振る。

その後にもう1m巻いて、その位置でアタリを待つ(この場合は底から2mのタナを釣っていることになる)。

アタリがなければそこでまたコマセを振ってもう50cm巻いて待つ(タナ2.5m)。

それでもアタリがなければまたコマセを振ってもう50cm(これでタナ3m)。

これでもアタリがなければ再度ビシを着底させてからの繰り返し。

2往復させてもアタらなければビシを回収し、コマセを詰め直して再投入する。

この釣り方がライトに限らずビシアジ釣りの基本。

大切なのは自分で作ったコマセの煙幕と仕掛け(つまり付けエサ)を同調させるイメージでこれが一番肝心。

ただ海の中は潮の流れがあるのでまいたコマセはいつまでもその位置にはない。

仕掛けも同様で潮の速さでたなびく角度も変わってくる(極端にいえば潮が流れていなければ仕掛けは真下に垂れ下がっている)。

ちょっと難しくなるが、潮の流れ方やアジの活性に合わせてコマセを振る位置やアタリを待つ位置を微調整してその日の状況とマッチさせられれば、釣果は2段階も3段階もアップする。

さらに細かい話をすると、コマセを振るときは竿の振り幅を狭くキュッキュッと振ること。

竿を大きく振ってしまうとコマセも広く分散してしまい、アタリが出るのに時間がかかるからで、濃いコマセの煙幕を狭いタナに集中して作れれば、コマセに突っ込んでくるような高活性時にはアタリの出方が早くなり手返しアップになる。

1尾掛かったら、そのままゆっくり2~3m上げていき追い食いを狙おう。

食いが渋いときはすぐに回収するなど、その時どきの食いを見て待ち時間を調整する。

また、ライトならではのライン引きという釣り方もある。

ここでは簡単な解説にとどめるが、ようはコマセシャクリ釣りの要領で、タナまで竿をシャクリながら縦に長いコマセの帯(ライン)を作り、そこに仕掛けを通していく釣り方。

途中でポーズを入れず、コマセは特別振って出すようなこともしない。

ビシが上に動くことで自然に出るコマセで帯を作るイメージだ。

この釣り方だと縦にできたコマセの帯の中を、同じく縦に張った仕掛けが通っていくことになり、コマセと同調しやすく、かつ仕掛けも張った状態に近いのでアタリを取りやすい。

またカウンターパンチ的に掛かることも多く、ハマると爆発的に釣果がのびる釣り方だ。

20cmオーバーの良型主体厳寒期でもトップ65尾と好調

ライトタックルというと道具が軽く扱いやすいというところだけに目がいきがちだが、ライトならではのテクニカルさもあって、最近人気に拍車がかかっているのがライトアジ。

今回は川崎中山丸のショートライトアジ船にお世話になった。

釣行日は2月中旬の平日、ほぼ満船の人気ぶりも、「いつもはもっと空いているんですけど今日はどうしたんだろう」と中山和哉船長は笑う。

大型船ゆえ釣り座スペースに問題はなく、18人の釣り人を乗せて出船した。

運河を抜けて東京湾に出てすぐの川崎バース周り、水深20mから狙っていく。

しかしここではノーヒット。

場所を少し変えて再度仕掛けを入れるが、良型のメバルと小アジが釣れただけで早々に移動の合図が出る。

次なるポイントはつばさ橋を臨む鶴見川河口付近。

ここもバース周りを狙って、「水深18m。タナはさっきと同じ2~3mで」とアナウンスが出る。

ここでは数回コマセを打ち直しているとアタリが出始める。

まずはミヨシ側からアタって、そのうちに船中全体でアタリ出した。

釣れ上がるアジは20cmを超すまずまずの型。

25cmを超すような良型も時折顔を出す。

どれも体高があってどう見てもうまいの間違いなしのアジだ。

釣行の写真

▲だれでも簡単に釣れるのがライトアジのいいところ

ライン引きで連続ヒット

ひととおりの撮影を終えて私も竿を出す。

ビシ着底後すぐに1m巻き、3~4秒仕掛けがなじむのを待ってから、軽く50cm幅くらいで竿をシャクって、3mまでライン引きで釣っていく。

と、2往復目の2.5m付近でシャクった竿を止めるようなアタリ。

カウンターパンチで上アゴにガッチリとハリ掛かりして上がってきたのは20cm級。

続いてはライン引きの後、3mで待っているとククンときて同級を釣る。

ここまではアタリもすぐに出ていたのだが、この後はアタリが遠くなる。

ほぼ空振りなしでアタるのだが、ライン引きの最中や直後にアタることが少ないのだ。

あまり活性は高くないのかな?ということでライン引きを止め、タナ決め打ちで狙っていく。

けっこう上ダナでアタっていたので、底から2mでコマセを振って1m巻いて待つ。

これでもアタるのだが、やはりかなりアタリまで時間がかかる。

タナを変えたりコマセの振り方を変えたりしたが、このパターンは変わらなかった。

ほぼ空振りなしなのだからぜいたくといえばぜいたくなのだが……。

9時半を過ぎて食いが落ちると同じバース内で小移動。

ここでは左ミヨシの岩崎さんの一人舞台。

確かにミヨシが潮先ではあったが、ミヨシ2番や3番にはアタリが回らない中、先ほどよりはペースは落ちたとはいえ岩崎さんは安定して釣っていく。

釣り方は2mからのライン引きで、「特別なことはしてないんだけど」と本人も笑いながら首をかしげる。

ラストはベイブリッジ前の横浜沖に場所を移してこの日は沖揚がり。

釣果は一人6~65尾。

竿頭は岩崎さんで、30~40尾台が多い中ダントツの釣果。

後半はやや食い渋り数はのびなかったが、良型が多く満足のいく釣行だった。

釣行の写真

▲小気味いい引きがたまらない

船宿INFORMATION

東京湾奥川崎

中山丸

044・233・2648

▼備考=予約乗合、6時45分出船。

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