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今年は湧きよく数釣れる 大洗沖の餌木タコ絶好調

隔週刊つり情報編集部

茨城県大洗沖のマダコが好調だ。

当地では例年、夏からスタートし、中小型の数釣りをへて晩秋~冬の渡りダコへと移行していくが、今年は5月中旬からと早めの開幕となった。

釣り場は大洗沖の水深25m前後。

釣れるサイズは0.3~0.5kg級を中心に1~3kg級を交えて連日トップ2ケタをマーク、時にはトップ30杯以上という好日もある。

「昨年に比べて今年はタコの湧きがよく、数、型ともにいい感じ。小さいのも交じっているから長く続くと思うよ」と取材した大栄丸の大川船長。

今期の茨城のマダコはロングランで楽しめそうだ。

釣行の写真

中小交じりで数釣りが楽しめる

餌木へのエサ付け

最近は餌木に身エサを巻くのが流行っている。

鶏皮や豚の脂身、イワシやサバ、サンマなどを輪ゴムやワイヤーで縛り付けるのだが、船長は「釣れっかどうかは気持ちの問題のような気がするけど(笑)」と効果には半信半疑の様子。

とは言っても釣り人心理としてこの手の物には興味津々で、色いろと持ち込む方が多くなっているのだ。

ちなみに手に入りやすく、サイズ的にも餌木に巻きやすいことから「豚バラ肉の薄切り」が最近の一番人気となっている。

茨城県大洗のマダコ釣りといえば、晩秋からの渡りの大ダコ狙いのイメージがあったが、最近は初夏からの釣り物として定着している。

そして今年は例年以上に好調で、茨城県大洗港の大栄丸では5月から乗合を開始し連日トップ20杯前後、5月24日には36杯!なんて大釣りもあるなど好釣果に沸いている。

また大洗沖は根掛かりの少ない釣り場で、環境にも財布にも、そしてビギナーにも優しい釣り場でもある。

「今年は湧きがいいみたいだね。昨年より型も数もうんといい感じ。ウチはいつも5月末ごろから始めるんだけど、今年は5月の頭から始めて出ればほぼ毎回トップ20杯くらい釣ってますよ。小さいのも交じるけど、そんな年は長続きするからこれからも期待できると思います」と大栄丸・大川茂船長の顔も明るい。

以前は9月からの釣り物だったが、最近は5月ごろから始めてヒラメが解禁となる12月までは、基本的にマダコをメインに狙っていくとの話だ。

釣り場は航程30分ほどの大洗沖で、水深は15~25m。

海底の底質は砂利場かこぶし大の石が敷き詰められたようなゴロタ場で、根掛かりはほとんどないのも特徴だ。

「特別根らしいものはないんだけど、エサになるカニや貝が多いんだっぺねー、タコにとっては居心地がいいんだっぺ、なぜかここにタコが多いよね」と船長は言う。

以前の釣り方はゴツい120号テンヤにサンマ1匹を縛りつけた手釣りだったが、最近は竿釣りの餌木タコへとすっかり様変わりしている。

釣行の写真

今期は例年より早めのスタートとなった

餌木の2~3個付け+ 装飾でマダコにアピール

竿は専用竿も出ているが、ヤリイカやテンヤタチウオ用、ビシアジ竿などでも流用できる。

先調子で胴がしっかりとしている竿が好適だ。

リールは手巻きの中型両軸で、巻き上げトルクのあるパワータイプが望ましい。

重くはなるが電動リールの使用もOKで、巻き上げの安定感では電動リールに分があり、個人的にはこちらをおすすめしたい。

大洗沖は根掛かりが少ないので、道糸はPE22号でも構わないが、細糸にするメリットもそれほどなく(強いていえばキャスト時に飛距離が出るくらい)で、大ダコが乗ったときの安心感やオマツリの解きやすさなどからPE3~4号がおすすめだ。

リーダーは根の荒くない大洗沖ではなくてもよいのだが、あったほうがティンセルやタコベイトなどのアピールアイテムを付けやすいメリットもあり、フロロカーボンの8~14号を50cmくらい付けることを推奨する。

道糸との接続はPRノットなど摩擦系ノットで接続すると結び目が小さいので、ガイドに引っ掛からずスムーズに巻き取ることができ、キャスト時に有利になるが、遠投にこだわらなければ8の字結びのループtoループや、なんならサルカンを使って接続しても構わない。

リーダーの先には餌木タコスナップを結び、それにオモリと餌木を接続する。

餌木タコスナップは専用品のほか、親子サルカンとスプリットリングを使って簡単に自作も可能だ。

餌木の大きさは3.5.4号が標準だが、大洗沖ではよりアピール力の高い大型の餌木を使う方もいる。

餌木は2個も付ければ十分に思うが、これもアピール力アップを狙って3個以上付ける方も多い。

どちらも根掛かりの少ない大洗沖だから可能なことで、エサ巻き餌木やアピールアイテムも含め色いろと試してみるのも面白そうだ。

餌木の色は白やグロー(夜光)、緑に反応がいいように取材日は感じたが、当日の竿頭はジャラジャラと派手な装飾を施した方と餌木1本とスッテ1本のシンプル派の方とが分け合ったように、餌木や仕掛けウンヌンよりも小づきのテクニックのほうが重要とも考えたい。

オモリは80号。

ロストすることは少ないから、やや高価になるが赤や夜光カラーなど塗装された物やヒラ打ち型、ケミホタル内蔵型など、よりアピール力の高いオモリを使う方が多い。

ほかに持参品としてはタコを入れるネットは必需品。専用の物もあるが百均の洗濯ネットで十分、とても使いやすくおすすめだ。

餌木をしっかり動かしてマダコの乗りを確かめる

釣り方は至ってシンプルで、仕掛けを投入して着底したら、竿を小さく上下させ餌木を躍らせてタコにアピールするだけ。

ただしやみくもに竿を動かしていても、餌木が動いていないようではダメ。

またオモリを海底に着けっぱなしのままだとオマツリの原因にもなる。

トントン、コトコトとオモリが海底をたたく感触が伝わるように小づくこと。

あまりオモリを海底から持ち上げ過ぎてもダメ。

タコは細かくて速い小づきによく反応する。

餌木が動いていないよりはマシだが、ストロークが大きいと小づきのスピードが落ちる。

オモリが寝たり起きたりするくらいに小づければベストだ。

タコが餌木に興味を示し反応すると、まずは足で餌木に触れてくる。

このときに竿先がクッと押さえ込まれるようなアタリが出るが、ここで合わせても掛かりが浅くバラシの原因となる。

そのまま小づき続けると、タコは体全体で餌木に覆いかぶさるように抱き付いてくる。

竿先にモタ~ッとした重量感が伝わったら合わせどきだ。

竿先を海面に向けながらたるんだ分の道糸を巻き、そこから竿を大きく持ち上げて合わせる。

カンナをタコにしっかり刺し、なおかつ海底からタコを引きはがすイメージでしっかり大きく合わせよう。

タコがハリ掛かりしても特段引いたりしないが、乗せた重量感はひとしお。

達成感や満足感を味わいながら一定の速度でリールを巻こう大ダコが乗ると巻き上げもギクシャクしてしまいがちだが、電動リールだと安定して巻ける。

小づいているときの重さはネックだが、この釣りに電動リールをおすすめしたい理由だ。

取り込みは竿を立てて抜き上げでいいが、抜き上げ時にタコがバレたりタコが抱いていた石を落としたりすると、反動で仕掛けが飛んでくることもある。

自身はともかく周りの人にぶつけないよう注意を払うこと。

大型のタコはタモですくってもらったほうが安心だ。

釣り上げたタコは首根っこを強く握り、そのまま洗濯ネットに入れて一丁上がり。

海水を張ったバケツに生かしておき、沖揚がり時にネットごと氷の入ったクーラーに入れて持ち帰ろう。

釣行の写真

釣り上げたタコは洗濯ネットなどに入れて海水を張ったバケツに生かしておく

ゴツイ仕掛けに渋糸を使った手釣り。

狙うは渡りの大ダコと質実剛健のイメージがあった大洗のタコ釣りも、最近は竿を使った餌木タコ釣りへとシフトチェンジ。

時期的にも初夏から狙うようになって数釣りが楽しめる釣り物となった。

とくに今期は好調で、連日のようにトップ20杯超と聞き、大洗港の大栄丸へと取材に赴いた。

14名の釣り人を乗せ5時前に出船。

風はそれほどでもないが、夜半に相当吹いたらしくウネリが高い。

途中何度もエンジンスローで波を乗り越えるように走り、40分近くかけて大洗沖の釣り場に到着した。

合図で一斉に仕掛けを投入。

水深は15mほどのようだ。

ウネリが高いため小づくのも一苦労の様子。

とくにミヨシ寄りでは「オモリが寝たり立ったり」なんて細かな小づきは不可能そうだ。

それでもしばらくするとタコが乗り出す。

この時期としてはまずまずの600~700g級がメインで、時折1kg級も釣れ上がる。

皆さんの仕掛けを見ていると東京湾に比べて派手。

大洗沖では根掛かりが少ないため、餌木の数も増やせるし、色いろなデコレーションも加えられるのだ。

そしてほとんどの方が豚肉やらイワシ、サバなどを巻いた餌木も加えている。

ポツリポツリと乗るものの、前日はトップ36杯だったという乗り方にはほど遠い感じ。

船長に話を聞くと、「ウネリが高くて沖目のポイントに行けず、ナギ待ちをしている状態」とのことだ。

釣行の写真

豚の脂身を巻いた餌木に乗ってきた

数釣りのチャンス

一向にウネリは収まらないが、9時ごろには乗りが上向く場面もあった。

このときには800g~1kg級が中心で型もよかった。

ところが大洗沖のタコ釣り場はゴロタ場のことが多く、石を抱いて上がってくることも多い。

「これはデカイよ!」で、抜き上げると300g級の小ダコが握りこぶし大の石をいくつも抱えて上がってきて、船内に取り込まれた途端に石をバラバラと放して逃走、周りは大爆笑なんてシーンが続出した。

10時を過ぎるとややウネリも小さくなり、沖目のポイントへ小移動。

ここも本命ポイントではないようだが、それでも船が固まり出していて期待が持てそうだ。

そして沖揚がり30分前になるとが然タコの乗りがよくなる。

バタバタと700g~1kg超の良型が連発した。

「また来てねー」の営業マダコの乗りは沖揚がりまで続いた。

トップこそ14杯(2名)とこのところの釣果からするとやや見劣りするが、ほとん7~8杯(スソで5杯)と船中満遍なく釣れて、大洗沖タコ釣り場の実力は十二分に感じ取れた。

基本的に年魚と言われるマダコは、これからどんどんと成長し、3kg超の大ダコが乗り出すのも時間の問題と思われる。

イイダコの親分級の小型も交じったが、「細かいのが釣れる年は長続きする」と船長。

このまま夏ダコ、そして渡りの大ダコへのロングランにも期待したい。

釣行の写真

3本の餌木でアピー ル抜群

釣行の写真

日が高くなってからもよく乗った

釣行の写真

大洗沖のマダコ釣りは夏に向けて数、型ともに期待できそう

船宿information

茨城県大洗港 大栄丸

029・267・4771

▼備考=予約乗合、4時集合、集まり次第出船。無料駐車場あり

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