犬吠埼沖のアカムツを狙って4月2日、茨城県波崎港の仁徳丸を訪れた。
集合は3時半。
当日集まったのは8名で私は右舷胴の間に釣り座を構えて準備する。
仕掛けは胴つき2本バリ、オモリ200号。
エサは船宿支給のホタルイカと持参したサバの切り身を抱き合わせにした。
全員の準備が整ったところで出船。
ポイントまで2時間ほどだが船室にはリクライニング席が8席あり、ゆっくりくつろげるのがありがたい。
6時ごろ水深230mのポイントに到着。
「オマツリを避けるため全員一斉に投入してください」と船長からアナウンスがあり釣り開始。
ところが私は準備に手間取り一足遅れの投入となってしまった。
仕掛けが着底するころにはすでに右トモの方が竿を曲げていた。
注目の中、釣り上げられたのは中型のアカムツで上バリに掛かっていた。
釣り上げた方に船長が、「ありがとう」と声をかけていたが開始早々に本命が釣れたことでホッとしたのだろう。
次の流しで私に待望のアタリがきた。
竿先がググッと引き込まれたので、竿を持ち上げるように合わせる。
本命の手応えがあり心が躍る。
水深230mからの巻き上げはドキドキ感がたまらない。
アカムツであってくれと祈りながら海中を覗き込むとオレンジの魚体が浮かび上がってきた。
すぐに船長がタモ取りしてくれたのは中型のアカムツで、この魚も上バリに掛かっていた。
この時合を外さないよう急いでエサを付けて投入すると、すぐにアタリがきた。
しっかり合わせて電動リールのスイッチを入れる。
しかし水深の半分くらいまで巻き上げたところで竿がいきなり大きく引き込まれ、ガクガクという衝撃のあと魚の重量感がなくなってしまった。
仕掛けを上げてみると上バリのハリスが切られていた。
サメに獲物を横取りされてしまったようだ。
本命だったと思われたのだが、残念極まりない。
高速巻き上げでキャッチ
気持ちを切り替えて新しい仕掛けを投入すると、今度は途中でサバが食い付いてきた。
サバの一荷釣りが3回も続いたのでしばらく休憩したが、隣の釣り人を見るとアカムツを釣り上げていたので仕掛けを投入する。
今度はうまくサバの泳層を抜けると、着底と同時にアタリがきた。
軽く合わせを入れ巻き上げを開始。
サメの横取りを意識して電動リールの設定はかなり高速にした。
上がってきた仕掛けには上バリはサバだったが、下バリには小型ながらアカムツが掛かっていた。
沖揚がりが迫る中、竿先が揺れるようなアタリ。
半信半疑で巻き上げを開始したが、途中で隣の釣り人とオマツリしていた。
この方にはアカムツが掛かっており、獲物を回収したあと仕掛けを切ってオマツリを解消してくれた。
変なアタリはオマツリのせいだったのかと思い高速で仕掛けの回収を始めたのだが、途中で竿先が断続的に引き込まれた。置き竿から手持ちに替え、電動リールのスピードを中速に落とす。
やがて海中から2尾の魚体が浮かび上がってきたが、上バリはユメカサゴで下バリは小型のアカムツだった。
高速で巻き上げてもハリの掛かりどころがよければバレなかったので、今後はサメの横取りが多いときは高速回収もありだなと感じた。
釣果は25~38cmのアカムツが一人0~7尾で外道にはクロムツ(ムツ)やメダイが交じった。
私は25~33cmのアカムツ3尾とクロムツ1尾で大満足の釣行となった。
犬吠埼沖のアカムツは釣果が上向いており、今後が楽しみである。
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隔週刊つり情報(2024年5月15号)※無断複製・転載禁止