温かい真夏の潮が差し込む外房大原沖。
イサキやマダコも活況ながら、一つテンヤで楽しむ当地のマダイはやっぱり外せない。
ポイントは日に日に浅くなり、新幸丸に乗り込んだ7月中旬も水深17〜18m付近で0.5~1.5kg級が活発にアタってきた。
気をつけたいのは根掛かり。
カジメ場を流していくので、着底したらすぐ1m以上巻き上げること。
また潮がカッ飛んでテンヤがすぐに浮いてしまう時間帯もあるから、そんなときはこまめにテンヤを打ち返してボトム付近のタナをキープしていきたい。
![釣行の写真]()
▲オデコなしで船中19枚
出典:
本場大原沖の一つテンヤ浅場で数釣りの好期到来
マダイは日本人に愛されてきた魚。
ゆえに各地で様ざまな釣り方がある。
現在、釣り船ならばコマセダイ、一つテンヤ、タイラバが関東でメジャーな釣法だ。
7月21日、今回は一つテンヤ発祥の地である大原港に向かい、新幸丸に乗船した。
![釣行の写真]()
▲今後はさらなる浅場を攻める
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開始早々マダイ登場!
私が初めて一つテンヤに挑んだのは20年ほど前。
まだ専用タックルが普及しておらず、シロギス竿で試したらガイドが吹っ飛び、エビメバル竿でやったらグリップエンドが短すぎて手首を傷めたり……。
今は専用竿からテンヤまで豊富に選べるので、うれしいかぎりだ。
朝4時、宿で受付を済ませて船着き場へ移動し、釣り座のくじ引きタイム。
7名を乗せて出船となる。
夏の大原はマダイ、フグ、イサキ、マダコなど乗合船も多彩。
しかし新幸丸は周年マダイ一筋で出船していて、だからこそ山口船長のポイント選びやアドバイスは的確で頼りになるのだ。
20分ほどで大原沖のポイントに到着。
パラシュートアンカーが投入され、「水深は20m。入れっぱなしにしないで、ときどき入れ直してください」と開始の合図が出た。
船長から指示されたテンヤ(あるいはカブラ)の重さは6号。
なるべく軽めのテンヤから始めて、底が取りにくい状況ならば徐々に重くしていくのがセオリーだ。
軽いテンヤはエビエサがゆっくりユラユラと落ちるので、マダイへのアピール度が高く、口にスッと入ってフッキングしやすい。
また、根掛かり率が低いところも長所。
タナは底付近。
ただし夏はカジメが茂るエリアを流すので「着底したら素早く1~1.5m底を切るように」とアナウンスされた。
底トントン釣法は、すぐにカジメにつかまってしまう。
皆さん潮上に向かってチョイ投げしてスタートすると、1投目から左舷トモの黒子さんが着ドンヒット。
いきなり800gのマダイ登場だ。
左舷ミヨシの赤澤さんもリーリングを始めた。
上がってきた魚は赤色ではなく焦げ茶色、40cm級のマハタ。
これはうれしい。
知っ得!20cm以下は放流しよう
釣りを長く楽しむために小さな魚はリリースしたい。
新幸丸では各座席にメジャーが置いてあり「20cm以下はリリース」をお願いしている。
小さいと思ったらゆっくりとリーリングしてダメージを減らしてあげたい。
放流したマダイは、大きく育ってきっとまたヒットしてくれる。
Tackle Guide
専用竿とドラグ性能に優れたスピニングリールの組み合わせ。
道糸は0.8~1号。
テンヤやカブラは6~15号までそろえておくと安心だ(船でも購入可)。
最後のチャンスでキャッチ
続いて水深17mの浅場で再開。
ここでも黒子さんが魚信をとらえてリーリング開始。
シャープな突っ込みをかわしながら1kg級のマダイをゲットした。
右舷トモ2番の小山さんも800gのマダイを上げ、赤澤さんは良型のカサゴをキャッチ。
水深18mに移動したところで小山さんに2枚目。
撮影をしていると、「きた。きましたよ」と隣席の釣友、塙君が声を上げた。
マダイの小気味よい引きを味わいながら抜き上げたのは700g級だ。
ここから一気に活気づく。
右舷トモの今野さんが2枚、左舷胴の間の三平さんが1枚、黒子さんは4枚目のマダイを釣り上げる。
そして赤澤さんが本命をキャッチして全員マダイの顔を見た。
サイズは0.5~1kgが多く、あとは型モノの登場に期待。
と、小山さんが合わせた竿が大きくしなる。
「サメじゃありませんように」と笑いつつ、手慣れたヤリトリで海面に浮かせたのは1.5kgの凛々しい顔つきのマダイだった。
その後、塙君が2枚目を釣り上げたところで、私も竿を出す。
ところが「取材あるある」で、私が釣りを始めたころには時合が過ぎていた。
船長は各ポイントを探り歩き、イサキ釣りの船団を横切って水深31m付近まで攻めてくれたのだがマダイは口を使ってくれない。
そして再び水深18mラインに戻ったのが10時過ぎ。
残り時間は40分、オデコも覚悟した。
それでもやや活性が上がってきたのか2度ほど掛け損ないがあり、塙君も「アタっても掛からない」と愚痴をこぼしている。
ベラがイタズラしているのかな?と口走った直後、突然カガガッと私のロッドがたたかれた。
慌てて大きく合わせを入れるとフッキング成功。
これが最初で最後のチャンスになりそうなので全集中。
この重量感なら1kgはありそうだと慎重にリーリングしたところ……思ったより小さい600gのマダイで拍子抜け。
潮が飛ぶように速かったのでその抵抗も加わったのだろうが、とりあえず1枚釣ってひと安心だ。
「トモでヒラマサが上がったよ」。
船長の声に駆けつけると、黒子さんが2kg級のヒラマサを釣り上げていた。
この1本がフィナーレとなって沖揚がりの11時を迎える。
マダイの釣果は1~6枚、船中で19枚。
ほか良型カサゴが数尾にヒラマサ、マハタであった。
「ポイントはさらに浅くなって数も増えていくよ」と船長。
秋に向かって数釣りが楽しめるこれからが楽しみだ。
![釣行の写真]()
▲ロッドを引きずり回した魚はヒラマサだった
出典:
船宿INFORMATION
外房大原港
新幸丸
0470・62・1500
▼備考=予約乗合、4時集合
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隔週刊つり情報(2025年9月1号)※無断複製・転載禁止