釣り物盛りだくさんの東京湾。
中でも夏だからこそ釣れている超オススメの3選がフグ、タコ、キス。
そのトップバッターは梅雨明けからグングン上昇しているショウサイフグ。
三浦半島鴨居大室港の一郎丸での取材日は下浦沖の水深10m前後を狙い、16~34cmがトップ30尾と好調だったが、取材前にはトップ40~50尾という好釣果が続き、早揚がりする日もあったというから驚きだ。
船長によると、夏のショウサイフグフィーバーは例年8月上旬まで続くそうなので、本誌発売ごろがクライマックスかも。
ロングランに期待しつつ、早めの釣行をおすすめします!
![釣行の写真]()
▲初挑戦でフグをキャッチ。今ならビギナーでも十分楽しめる
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釣れたらすぐにクーラーへ入れる
釣ったフグをオケに入れたままにしていると高温で鮮度が落ちてしまうから、すぐに氷の効いたクーラーボックスにしまおう。
その際、できれば血抜きもしておきたい。
![釣行の写真]()
▲エラの部分をハサミで少し切って血抜きする/身が締まった状態を保てる
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東京湾のフグ釣り、いわゆる「湾フグ」はショウサイフグを軸に四季折々トラフグやヒガンフグなどを釣ることもできる。
夏場のショウサイフグの釣り場は大貫沖や竹岡沖など色いろあるが、取材した三浦半島鴨居大室港の一郎丸では下浦沖の水深10m前後にアンカーを打って船を固定するカカリ釣りで狙っている。
釣れるサイズは25~30cm前後主体、しかも浅場で掛かると横走りして釣り応えは十分。
また、今の時期は秋のヨリフグシーズンと並び数が釣れ、いい日にはトップ30~50尾前後釣れることもある。
状況により早揚がりすることも。
このように夏の東京湾はここ数年、中型主体に数が釣れることから入門にも最適な季節とされている。
![釣行の写真]()
▲30xm級の良型も交じった
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仕掛けはオモリ10号カットウ+食わせバリで
竿は全長1.8m前後の湾フグ専用を使いたい。
専用竿はフグの小さなアタリをしっかり感じ取れる高感度の穂先と、きちんと合わせられる張りのある胴を持つ。
なければ軟らかめのカワハギ竿や先調子のシロギス竿でも代用できる。
初めての方は船宿の貸し道具から始めるのをおすすめする。
リールは小型の両軸リールで、ハイギアタイプを選ぶと巻き取りが速くなり手返しもよくなる。
道糸はPE0.8~1号。
潮切れがよいからと細くしすぎると根掛かりしたときに高切れするリスクがある。
逆に太いと潮を受けてたるんでオマツリしやすくなる。
青木船長のおすすめはPE1号。
道糸の先に4~5号のリーダーを1mほど結んでおく。
オモリは10号が基本。
夏に狙う下浦沖のポイントは水深10m前後と浅いため、多少潮が速くても十分底ダチが取れる。
オモリの形状はナツメ型と丸型があるがどちらでもかまわない。
カラーについては反応のいい色があるが、潮色や明るさなどにより一日のうちでもコロコロ変わることも。
その点については船長によると赤、オレンジ、白、蛍光、夜光などを用意し、色いろ試したり、釣れている人の色を参考にするのもいいそうだ。
仕掛けはエサバリ1本仕様のカットウ仕掛けが基本だが、エサバリが3本あるチラシ仕掛けでもいい。
このあたりは好みでかまわないそうなので、使い慣れている仕掛けを使うのがいいだろう。
状況によっては仕掛けで釣果の偏りが出ることもあるので、できれば2種類の仕掛けを用意しておき、反応のいい仕掛けを試しながら釣るのもありだ。
船長はいずれの仕掛けでもオモリの上に食わせ仕掛けを付けるのを推奨している。
理由は二つあり、一つはリーダーの代わりにもなることで、もう一つは活性が高いときには上のハリにも食ってくるためだ。
活性が高くなるとフグが浮いてくるので、食わせ仕掛けを付けることによりタナをカバーできるし、うまくするとカットウと食わせ仕掛けの両方に掛かることもあるという。
ハリ数は1~3本で船宿仕掛けは3本バリ仕様となっている。
エサはアルゼンチンアカエビ。
エサは冷凍で袋に入っているので出船前に袋に入れたまま海水を張ったオケに入れて解凍しておく。
船長に教わったエサバリにエビを1匹そのまま付ける場合の手順は左写真のとおり。
チラシバリや食わせ仕掛けに付ける場合は、頭と尾羽根を取り除いて殻をむき、小さく切ってハリに付けやすい大きさにして、縫い刺しでエサ付けする。
エサがなくなったら船上で追加購入できる。
また、エサは使う分だけ出して、残りはクーラーにしまっておく。
ゼロテンションで待ちアタったら即合わせ
カットウ釣りは、エサバリに付けたエビを狙ってフグが食ってきたところで竿先にアタリが出て、カットウで引っ掛けるのが基本。
フグの遊泳層は底付近がメイン。
着底したら糸フケを取って仕掛けを底に着けたまま、ゼロテンションで5秒ほど待つ。
活性が高いときは3秒ほどと短めでもいい。
オモリが底に着いているときはできるだけ仕掛けが動かないようにするのが基本で、竿先を水平よりやや上の位置に構えて目線の高さに合わせるとアタリが察知しやすい。
アタリがなければ、軽くシャクって仕掛けを底から20~30cmほど上げる。
大きくシャクるとせっかく寄ってきたフグが逃げてしまうから気をつけよう。
その後、エサをフグに見せるようにゆっくりと底まで落としていく動作がいい誘いになる。
アタリは仕掛けが底に着いているときに出やすいため、ゼロテンションで待っている間に違和感があればすぐに合わせる。
落とし込んだときのアタリは掛けバリが宙にあるから、すぐに合わせると空振りしやすい。
この場合はそのまま落とし込んでいきフグにエサを追わせて、仕掛けを着底させてから合わせると掛かりやすい。
合わせは軽く手首を返すくらいで十分にハリ掛かりする。
もし空振りしても、エサが残っていればゆっくりと仕掛けを底まで落とせば再びフグが食ってくることが多い。
大きく合わせるとフグがエサを見失ってしまうため、エサが残っていても追わなくなるので注意しよう。
フグが掛かるとズシリとした重さを感じるので、そのままリールを一定のスピードで巻いていく。
フグが海面に現れたら周囲に注意して竿を立てて抜き上げる。
良型の場合は竿の根元を持ち、静かに引き上げる。
掛けバリからハリを外すときは、フグが暴れて指に刺さらないように気をつける。
慣れていない場合は、魚バサミでフグをしっかり挟み、ペンチでハリを持ってハリ先を下に向けてフグを落とすようにすれば、カエシがないので簡単に外せる。
下浦沖で夏フグ祭り中型主体に入れ掛かり
7月10日、ショウサイフグを狙って出船している三浦半島鴨居大室港の一郎丸を訪れた。
ここ数日はトップ40~50尾と釣れているので、平日にもかかわらず満船だ。
7時15分に青木淳船長の操船で出船。
20分ほどで下浦沖の水深10m前後のポイントに到着。
慎重に反応を探し、アンカーを入れてから釣り開始の合図が出る。
仲乗りの久保田さんの話では、前日はよく釣れて13時に早揚がりしたとのことで今日も期待が高まる。
ところが1投目からバリバリ釣れるのかと思いきや、なかなか竿が曲がらない。
8時になりようやく左ミヨシの方が1尾目を掛けると、右ミヨシ3番の常連さん、今度は左トモのベテランさんが掛ける。
その後は船中ポツポツといった感じの釣れ具合。
小移動を繰り返した9時半、群れが回ってきたようで、船内のあちこちでフグが釣れ出した。
なかでも右ミヨシ3番の方は25~30cm前後を連発。
右ミヨシの福田さんも一郎丸オリジナル湾フグ竿を使ってハイペースで釣っている。
福田さんは、「穂先がピンクで見やすくて、目感度でアタリを取りやすいです」と、さらにもう1尾掛けた。
なるほど、隣で見ても明確にアタリが分かる。
左胴の間の初挑戦の方もアタリを取って掛けていく。
このフィーバー状態は2時間ほど続き、昼過ぎには半数以上がツ抜けを達成。
午後になり少しアタリが落ち着いてくると、右ミヨシ2番の大島さんはキャストしフグを寄せて掛けていく。
その後も船内では中型主体にポツポツ上がって、14時に沖揚がり。
16~34cmのショウサイフグが一人3~30尾。
次頭25尾、3番手21尾とまずまずの釣果だった。
釣ったフグは帰港後に船宿でさばいてもらえるが、待つ間も皆さんは仕掛けや釣り方などフグ釣り談義で盛り上がっていて、本当に湾フグが大好きな人たちが集まっているのだと改めて感じた。
今後の見通しを船長にうかがうと、「いつまで続くか分からないですが、この調子ならもうしばらく楽しめそう」とのことで、夏フグ祭りはまだ続きそうだ。
![釣行の写真]()
▲船宿オリジナルの湾フグ竿を使い、25尾を釣り上げた
出典:
INFORMATION
三浦半島・鴨居大室港
一郎丸
090・3106・2024
▼備考=予約乗合、7時15分出船。
タチウオ&アジリレーへも出船
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隔週刊つり情報(2025年8月15号)※無断複製・転載禁止