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東伊豆に春がやってきた初島廻のイサキ開幕!

隔週刊つり情報編集部

東伊豆に春の訪れを告げるイサキが3月15日に開幕した。

このエリアで主に狙うのは初島周りで、ここで釣れるイサキはグラマラスで味がいいと評判で人気はうなぎのぼりだ。

今シーズンの初日となった取材日は低水温とコマセに慣れていないため数はのびなかったが、「これぞ初島イサキ!」というべきサイズがそろった。

当地のイサキはオキアミコマセを使用し長ハリスで狙う伊豆スタイルで、コマセダイに近い釣り方だ。

海面からの正確なタナ取りがキモで、軟調竿をキュンキュン曲げてくれる。

コマセに慣れれば食いは一気に上昇。

ビギナーでも楽しめるので、ぜひブランドイサキに挑戦してほしい。

7月一杯までがシーズンだ。

釣行の写真

▲釣り場の水深は40~60m前後で、海面からのタナ取りで狙う

イサキ釣りの必需品

イサキは釣り上げてからも元気一杯で魚をつかむのに一苦労。

さらに背ビレのトゲは鋭く硬く刺さると痛い。

イサキをつかむときは魚バサミを。

もはやイサキ釣りでは必需品だ。

釣行の写真

▲魚バサミは必ず持参しよう

千葉県南房エリアに続き、3月15日、東伊豆初島沖のイサキが解禁になった。

この釣り場へは本誌船宿データベースに加入している網代港の第3つちそう丸のほか、熱海、宇佐美、伊東の各港から遊漁船が出船。

また、少し時期がずれるが、神奈川県福浦港のよしひさ丸のほか、真鶴港からも遊漁船が繰り出してくる。

当海域のイサキはアベレージサイズ25~30cmと型のよさが一番のセールスポイント。

日による活性のよしあしもあるが、好日にはトップ50尾を超える日も珍しくなく、そんな日に当たればビギナーでも20~30尾の釣果は期待できる。

ベストシーズンは5~6月。

このころになるとさらに型がよくなり、取り込みにはタモを必要とする35~40cmのジャンボサイズに期待も高まる。

もうひとつのセールスポイントは食味のよさ。

肉厚で体高がある魚体は脂の乗りがすこぶるよく、市場においても高値で取引されるブランド魚。

「ここのイサキを食べたらほかには行けないよ」とシーズンになれば毎週のように足繁く通うファンも多い。

釣行の写真

▲30cm前後で太った魚が多かった

コマセダイに近い伊豆スタイルで狙う

外房、南房、三浦半島、東伊豆、南伊豆とイサキの釣り場は各地に存在し、基本的な仕掛けはコマセカゴと片テンビンを用いた吹き流しスタイルだが、外房ではアミコマセ+カラーバリ、南房ではアミコマセ+空バリにイカタンエサ、三浦半島(剣崎沖)ではアミコマセ+ウイリーバリとエリアによって異なる特徴がある。

初島沖を含む東伊豆エリアではコマセ、付けエサともにオキアミ、仕掛けはハリス3号、全長6mの2~3本バリが基本。

オモリも80号とほかのエリアと比べて若干重く、コマセダイ仕掛けに近いスペックとなっており、これは南伊豆エリアも共通する仕様である。

イサキに的を絞ればハリスは2号でもOKだが、当地ではマダイやメジナ、イシダイ、イナダ、3~5kgサイズのヒラマサなどがしばしばヒットする。

それら不意の大物ゲストに備えて太めの仕掛けが標準仕様となっているのが特徴だ。

竿についても、そういったゲストを意識してコマセダイ用の軟調長竿を使用する人が多い。

しかし、イサキだけに絞るのであれば操作性を重視し、全長1.8~2.4m、オモリ負荷表示30~60号、7 :3~6:4調子のゲームロッドを使用する人も最近は増えつつある。

どちらにせよ、コレが絶対といったマニュアルや決まりはない。

軟調ロッドを大きく曲げて楽しむのもよし、ショートロッドで誘って掛けて、ダイレクトな引きを楽しむのもよし。

型にはまることなく自分が使いやすい長さ、調子の竿で楽しめばよい。

リールは小型電動。シマノなら600~2000番、ダイワなら200~400番クラスが目安。

道糸はPE3号、太くても4号としたい。

仕掛けの部分は腕長30~40cmの片テンビンを介し、1.5~2mm径、50~100cmのクッションゴムを接続する。

コマセカゴはプラカゴまたはステン缶。

現在の規定ではカゴはLサイズまでOKとなっているが、「コマセを一度にドバッとまいてしまうと、流れるコマセに着いて船からイサキが離れてしまいます。イサキを長く船に着かせるには少量のコマセをこまめに打ち返すことですね」と第3つちそう丸の和田章宏船長が言うようにコマセカゴはFL(M)サイズで十分。

実際取材当日も7人中5人がFL(M)サイズを使用していた。

前述のとおりハリスは3号6m、ハリ数は2~3本だが、仕掛けの全長が長いのでビギナーは扱いに少し手こずるかもしれない。

慣れないうちはハリ数を2本にすることをすすめる。

イサキ釣りに使用するハリといえばムツバリとチヌバリだが、当地では付けエサがオキアミなのでチヌバリを使用。

サイズは3号が基準だが、バレが少ない、大物のヒットにも耐えられるとの理由でマダイ8~9号を使う人もいる。

イサキは潮の子といわれるように潮に敏感な魚。潮が流れなかったり、澄んでしまったりすると極端に食いが落ちる。

そんな食い渋りのときはやはり細ハリスが有利となってくる。

通い慣れた人は2~2.5号ハリスの仕掛けを自作してくるが、そのスペックの市販仕掛けはまず見かけない。

仕掛けを作るのが苦手という人はハリス2号3mのイサキ仕掛けに、その場で3号3mのハリスを足して全長6mにするという一手もある。

コマセ、付けエサともオキアミで狙う

付けエサのオキアミはコマセの中から形がいい物を拾う(つちそう丸ではコマセのほかに付けエサ用のオキアミも支給)が、ハリの大きさに合わせて中サイズを選ぶ。

大きい物だと頭だけ取られてしまいがちになる。

付けエサ用のオキアミを持参するのであればM~Lサイズがよい。

イサキといえばイカタンもエサとして広く使用されておりエサ持ちの点でも優れているが、その点を船長にうかがってみたところ、「持参は自由ですけど、エサ取りが多いときでもイカタンはこの辺ではほとんど使わないですね。そんなときほどコマセ量を抑え、こまめに打ち返すことですよ。必然的に付けエサのチェックもできますからね」とやはりこまめな打ち返しが数を釣る重要素のようだ。

釣行の写真

▲コマセに慣れればビギナーでも20~30尾期待できる

置き竿では食わないゆっくりの誘いを繰り返す

さて、肝心の実釣のほうだが、解禁初日の当日は右舷に3人、左舷に4人の釣り客を乗せ5時20分に出船。

いつもなら最近の釣況は?と船長にうかがうところだが今日は初日。

「魚はいますけどねえ、コマセに着いているわけではないから口を使ってくれるかですね」と船長。

およそ30分で釣り場に到着。

島の北側から魚探リサーチを開始し、東側沖で10m以上もの層がある大きな反応をとらえた。

開始時刻の6時(4月からは5時半)になったところで「ではやってみましょう。40mです」のアナウンスでスタート。

指示ダナは海面からのタナ取りとなるのでこの場合はプラス仕掛けの長さ分の46mまで下ろし、数秒静止して仕掛けをなじませたらコマセを2回に分けて軽く振りながら指示ダナまで上げてくる。

30秒ほど待ってアタリがなければ再度仕掛け分下ろして、コマセをまきながら指示ダナへ。

これでアタリがこなければ仕掛けを回収し、コマセを入れて再投入となる。

オキアミに反応してくれればコマセを振った後、数秒でアタリがくるものだが、「船に着かないですね」と回収のアナウンス。

数回再アタックしてみたがやはりスルーされるばかり。

ようやくのアタリは開始50分を過ぎたころ。

左舷大ドモの廣田さんの竿が引き込まれる。

澄んだ海面下に茶褐色の魚影が見えてきた。

ヒョイッと抜き上げられた今シーズン1号となるイサキは目測30cmサイズ。

回り直すと今度は右舷胴の間の高橋さんにヒット。

「たぶん2尾付いたと思います」とマダイ竿をギュンギュンしならせてリーリング。

軟調竿の曲線は見ているこちらまでもワクワクさせる。

上がってきたイサキは宣言どおり2尾。

さすがは当地のイサキ釣りに精通している人だけのことはある。

続いてアタリをキャッチしたのは右舷大ドモの石田さん。

30cmを超えるグッドサイズを釣り上げ後、すぐに2尾目をキャッチ。

左舷ミヨシの佐々木さんも片目を開けた。

これも30cmサイズだ。

「型まあまあだね」と船長。

この時期としては肉厚で体高があり、予想外にいいボディコンディションだ。

しかし、食いは続かず巨大反応はスルーするばかり。

「食わないと置き竿にしちゃう人多いんですよね。エサ取りも多いですからこまめに手返ししないと余計に釣れなくなっちゃうんですよ」と船長。

「待っていないで頭上一杯までゆっくりと誘い上げたり、下げるときもゆっくりとエサを動かさないと魚はエサを追わないですよ」

「コマセはカゴにひとつまみで十分。2~3分でやり替えるくらいで」とまめにアナウンスがある。

渋~いながらも、アタリがくるのはやはり手持ち竿で積極的に誘っている人。

ちなみにシャッターチャンスを待ちながらの私の置き竿にはアタリは皆無。

仕掛けを回収するたびに丸裸のハリだけが上がってきた。

食いが渋いときほど誘いが重要ということだ。

11時を過ぎ、ここで沖揚がり。

釣果はツ抜けできない厳しい状況ではあったが、釣れたイサキはどれも申し分ないご当地サイズ。

今後はトップシーズンに向けて釣果のみならず、ボディもどんどんグラマラスになりファンを魅了することだろう。

「危惧していたとおりになっちゃいましたが、魚がまだコマセに慣れていないですからね。まあ、しばらくすれば魚にもスイッチが入りますよ。4月に入ればどんどん上向いてきますし、5月に入れば網代前~川奈沖の地イサキも釣れ出します。イサキはこれからですよ、これから」と期待たっぷりのコメントをいただいた。

イサキは潮に敏感な魚だと記したが、水温の変化にも敏感で開幕当初は釣果が左右されることが多い。

ところが、3月21日から一気に食いが活発化してトップで30尾前後の釣果も記録。

良型のキントキも交じる日もあり、船長の予想どおりスイッチが入った模様。

解禁日はえてして不調のことが多いが、これで一安心。

今シーズンも大いに楽しめるだろう。

今後は外房、三浦半島、南伊豆エリアでも開幕となるイサキ。

コマセを振ってタナを合わせるといった沖釣りの基本ともいえるイサキ釣りはビギナー入門にもイチ推し。ぜひ楽しんでいただきたい。

釣行の写真

▲味のよさからも人気が高い

INFORMATION

東伊豆・網代港

第3つちそう丸

090・1758・3143

▼備考=予約乗合。

ほか遠征泳がせキハダ、夜イカへも

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隔週刊つり情報(2025年4月15号)※無断複製・転載禁止

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