茨城のヤリイカ釣りがスタートした。
鹿島港では1月24日に初出船し、カンネコ根と呼ばれる鹿島沖の水深130~160mのポイントを狙い、胴長35~40cm級の身の厚い美味なヤリイカがトップ40~70杯と好発進。
まだ水深が深いのでオモリ150号を標準とする船が多く、PE3号を巻いたヤリイカタックルを持参すればOK。
仕掛けはプラヅノ11cmのブランコ式がおすすめでサバが多いときのために直結仕掛けも用意しておけば万全だ。
茨城県海域のヤリイカはこれから少しずつ釣り場が北上、それとともにポイントの水深も浅くなる。
シーズンは長い年には5月まで続く。
![釣行の写真]()
▲釣り場はカンネコ根の水深130~160m
出典:
サメ対策に黒いオモリがおすすめ
ヤリイカ釣りではサメによる被害に悩まされることもある。
掛かったヤリイカを横取りされるだけでなく、オモリに食い付いてくることもあるのでオモリがいくあっても足りなくなることも。
その対策としてオモリを黒く塗ることで直食いされることが少なくなるといわれており、最近のイカ釣りでは黒色のオモリを使う人も増えている。
![オモリ]()
▲サメの邪魔で困ったときは黒いオモリを試してみよう
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茨城県南部沖で待望のヤリイカが開幕した。
例年、年明けごろより魚影が見え始めて1月中旬ごろより一気に釣果が上昇するが、今年は1月24日に狼煙が揚がり、今回取材にご協力いただいた鹿島港の豊丸でもトップ70杯を記録。
昨シーズン不振に終わっただけに今後の展開が大いに期待されるスタートとなった。
現在の釣り場は鹿島港から航程およそ1時間、アカムツの釣り場としても知られているカンネコ根の水深110~160m。
しばらくはこのカンネコ根に居着き、4月に入ると50~80mラインの浅場に移り、5月の連休明けごろまで釣れ続くのが例年のパターンだ。
当地のヤリイカ釣りの魅力はなんといってもポテンシャルの高さだ。
アベレージサイズは胴長30~40cm。
そんなパラソルサイズのヤリイカが好日に当たればトップで50杯を超える釣果も珍しくない。
水深も浅いのでズシンッと乗ったときの手応えと、グイグイ引き込む抵抗が明確に伝わり、イカ釣りビギナーにとっても分かりやすくとても釣りやすい。
![釣行の写真]()
▲身に厚みがあるヤリイカが目立った
出典:
竿はバラしにくさを優先リールは巻き上げ力重視
当地のヤリイカ釣りのタックルは図のとおり。
竿は全長1.5~2mのヤリイカ用であれば問題ないが、筆者個人のこれまでの経験に鑑みると、ヤリイカ釣り初チャレンジという人であればベテランイカ釣り師が使っているような極先調子のカーボンロッドよりも8:2~7:3調子くらいの汎用性の高いグラスロッドがおすすめ。
ナギといってもそれなりに波やウネリのある外海だ。
極先調子のイカ竿は繊細なアタリをキャッチできるが、柔軟性に欠けるため経験が浅いビギナーが使用すると波やウネリ、イカの引きによるテンション変化をかわすことができず、結果バラシの連発で釣果はのびないといった光景をよく目にする。
水深200m以深からのアタリを目感で取る釣りとは違い、当地は水深も浅く、イカのサイズも大きい。
多少軟らかめの竿でもイカが乗れば手感でズシンッ、グイグイと明確に分かるだけでなく、置き竿の巻き上げでも船の揺れやイカの引きを適度に吸収してくれるので、当地で経験を重ねたベテランにも汎用ロッドを使用している人は多い。
道糸はPE3号以下をルールとしている船宿がほとんどなので小型電動リールにPE2~3号を最低300m以上巻いておく。
といってもPE2号300mのラインキャパシティのリールでは150号のオモリと大型ヤリイカの多点掛けの巻き上げはパワー不足を感じる。
シマノなら1000番以上、ダイワなら300番以上クラスを選択し、道糸も2号なら500m、3号なら400mとラインキャパシティ一杯まで巻いておけば、実釣中に道糸の高切れなどが起きても安心だ。
仕掛けは11cmのプラヅノと赤白のウキスッテを1本交ぜたブランコ式が基本。
乗船人数が多ければオマツリは避けられない。またサバも多い。
釣っている時間よりオマツリによるロスタイムのほうが多いようではいくらイカの活性が高くても数がのびなくなる。
オマツリ軽減と手返し効率を最重視し、ツノ数はビギナーであれば5本、手慣れた人でも8本までが無難。
オモリは150号を指示されることが多いが、釣り場が浅場に移行したときなど状況によって120号を使うこともあるので両方を用意しておこう。
取材日は出没しなかったが、カンネコ根はサメも多く、日によっては巻き上げ途中にイカを横取りするばかりか、オモリにも食い付いてきて、筆者自身も一日に10個以上のオモリをサメに取られ閉口した経験がある。
カラーページのカコミでも紹介しているが、その対策として黒色のオモリを使用するのが主流となってきている。
まったくということはないが、鉛素地に比べ、かなりの被害軽減効果はある。
いずれにしてもオマツリやサバ、サメの邪魔による仕掛けのロストも多いことを考慮して仕掛けとオモリは多めに用意しておきたい。
![釣行の写真]()
▲プラヅはケイムラやブルー、ピンクが定番。赤白スッテもよく乗る
出典:
サバ外しは必需品
引っ掛かった程度ならすぐに外せるが、奥まで飲まれてしまうとこれがまた厄介。
そんなときに便利なアイテムがサバ外し。
ウキスッテやダブルカンナには使えないが、イカ釣りをするなら必ず持っておきたいアイテムだ。
![サバ外し]()
▲枝スを本体のスリットに入れ、サバ外しの先端がカンナに当たるまで押し込む/引き抜くだけでカンナが外れる
出典:
シングルカンナとダブルカンナ
ダブルカンナヅノは掛かってしまえばバラシが少ないといった利点がある。
筆者がダブルカンナヅノを使う場面はサメによる横取り被害が多いとき。
イカを横取りされないために高速で巻き上げてもシングルカンナと比べ身切れバラシが少ないからだ。
しかし、オマツリしたときに解きにくいといった理由から使用を禁止している船宿もある。
![ダブルカンナ]()
▲ダブルカンナを使用したい場合は船長に確認を取ること
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ソフトなシャクリで誘う置き竿釣法もおすすめ
釣り方は投入器に仕掛けを収め、合図が出たらオモリを前方に投げ入れる。
カンネコ根の海底は砂泥質なので、着底し糸フケを巻き取った時点でまるでイカが乗ったか、根掛かりでもしたかのようなグッとした重みが伝わってくるが、これはオモリが泥質の海底に埋まっているだけ。
そのまま竿を立てていくとズボッとオモリが泥から抜ける感触が伝わってくる。
オモリをしっかり底から切ったらシャクリ誘いを行う。
竿先を水平より45度くらい下げた位置から竿一杯まで、2~3回に分けてシャクリ上げる。
シャープなシャクリはサバが反応してしまうのでソフトに行う。
海底から7~8m上まで誘ったら再度海底に仕掛けを落とし込む。
このとき一気に落とし込まず、リールのスプールを指で押さえながら、逆シャクリのイメージで落とし込んでいくとその途中で乗ることも多い。
また、これまでの経験から置き竿でのゼロテンション&タダ巻きも侮れない効果を発揮する。
竿をロッドキーパーにかけ、オモリを底に着けたゼロテン状態で待つ。
船の揺れでオモリが底に着いたり離れたりすることで、仕掛けが張ったりたるんだりし、その反動でツノもシュッ、フワッと踊る。
30秒ほど待って乗りがなければ今度はスロースピードで電動タダ巻き。
船の揺れが相まって海中では仕掛けが止まったり上がったりしながらゆっくりと上がっていく。
これを海底から10mくらい上まで行う。
ゼロテン、タダ巻き、どちらの状態の場合でもイカが乗ればグイグイッと竿が引き込まれるので、竿を手に持ち、追い乗り狙いでゆっくりと3~5m巻いてから電動リールのパワーレバーを起こしていく。
注意点としては潮が速いときに長い時間オモリを底に着けっ放しにしないこと。
オマツリの原因となるからだ。
状況をよく判断して行うこと。
このゼロテン&タダ巻き釣法を置き竿で行う場合は胴に乗る調子の汎用ロッドが乗りアタリも分かりやすく、巻き上げ時のバラシも少なく最適。
ビギナーや体力がない女性などにおすすめの釣り方だ。
今後は茨城県中部の大洗沖や那珂湊沖、日立沖、北部の平潟沖でも釣れ出し、祭りさながらの賑わいが聞かれることだろう。
茨城のヤリイカ好スタート!肉厚、良型のグッドサイズも
心待ちにしていた茨城のヤリイカが釣れ始めた。
鹿島港の遊漁船がスタートを切ったのは1月24日。
その日の各船宿の釣果情報を見てみると、まずまずの釣果が上がっているではないか。
豊丸1号船に乗り込んだのは28日のこと。
初日にトップ70杯をたたき出した豊丸だが、その後はシケにはばまれ本日が2回目の出船とのこと。
5時の出船で釣り場に到着したのは6時20分。
先着船に合流し、「どうぞ!140mです」のアナウンスで釣り開始となる。
![釣行の写真]()
▲型がいいから乗りは分かりやすい
出典:
グッドサイズが乗った
着乗りとはいかなかったが、しばらくすると左舷大ドモとトモ2番の方がリールを巻き出した。
グイグイッと竿が引き込まれる抵抗はサバでないことは確かだ。
勢いよく水鉄砲を吹き上げながら海面を割ったのはヤリイカ。
胴長35~40cmの肉厚グッドサイズ。
二人とも2杯掛けでのゲットだ。
私の竿にも乗り到来。
底から8mまで誘いシャクったところからサミングしながら落とし込んでいくと、途中で仕掛けが止められフワフワッと竿先が揺れ動く。
確かめるように竿を起こすとズシッとした手応えが伝わり、グイグイと竿が引き込まれる。
ゆっくりと3mほどハンドルで巻き上げたところで電動巻き上げ開始。
私の竿は全長1.5mのショートロッドなので、一定のテンションを保たせるために脇に抱えて船の揺れを交わしながら巻き上げていく。
まずは小型ながらも1杯ゲット。
次の投入でも同じ落とし込みパターンで乗せ、パラソルサイズを追釣した。
このまま活性が上がっていくか!?と期待したが2流し目からサバが出現。
ツノを飲まれてしまったり、オマツリやらでロスタイムばかりが生じてしまう。
大きなウネリで底荒れの影響もあるのだろう、イカの活性も今一つ盛り上がらない。
いくらかウネリも収まり、10時半近くなったころ、「乗った!」とあちらこちらで声が上がり出した。
お隣さんの釣果を撮影している間、キーパーにかけたままゼロテン状態にしておいた私の竿にもクンクンとイカのアタリ。
スロー巻き上げにして再度撮影、15秒ほどで自席に戻り竿を手にするとズッシリとした重量感。
巻き上げ途中もドラグが滑るほど。
仕掛けをたぐると下ヅノ4本に良型のヤリイカが連なって上がってきた。
「それでは時間になりましたので揚がります」
後ろ髪を引かれる思いの沖揚がりとなってしまった。
ウネリの影響により当日の釣果は1~15杯と芳しくなかったが、ナギが続いて海況がよくなれば好転するだろう。
今年は大いに期待したい。
船宿INFORMATION
茨城県鹿島港
豊丸
090・8685・9389
▼備考=予約乗合、5時出船。
ヒラメ、タチウオへも出船
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隔週刊つり情報(2025年3月1号)※無断複製・転載禁止