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コマセ釣りで船中5連発 相模湾のキハダ本番! カツオもまだイケる!!

隔週刊つり情報編集部

8月中旬に一時食い渋った相模湾のカツオ。

その後は徐々に持ち直し、3~4kg級の良型主体にヒラソウダ交じりでトップ4~5本まで復調。

さらに朗報は、ここへきてキハダがコマセに口を使い始めたこと。

8月26日の取材日は前半は城ケ島沖でカツオ、ヒラソウダ、キメジ、キハダの混成部隊を追いかけトップで4本のカツオをキャッチ。

その後、沖の山周りでキハダオンリーのナブラを狙うといきなり当日最大の28.5kgが登場。

さらに追撃すると投入ごとにアタリがあり7ヒットして船中5本のキハダを取り込んだ。

全般にキハダ狙いはまだエビング優勢の感はあるが、コマセ釣りにもチャンス拡大。

今後は前半カツオでお土産を確保、後半は一発キハダ狙いという理想的な展開に期待できそうだ。

釣行の写真

相模湾のキハダがいよいよコマセに口を使い始めた。当日最大28.5kgをキャッチした蜂谷さんの仕掛けはハリス24号5m、ハリはムツサークル1/0号

相模湾のカツオ・キハダも開幕から早1カ月が経過。

ここまでの推移を振り返ってみると、今シーズンは8月1日の開幕初日から丸まる太った3~4kg級のカツオがキメジ交じりで好スタートを切った。

気になるキハダも初日こそ釣果は聞かれなかったが、翌日にはよしひさ丸、平安丸、庄三郎丸、太郎丸、秀吉丸などでキャッチ(型は20kg前後と初期ならではのサイズで、いずれもエビング、一部ルアーによる釣果)された。

8月のお盆休みに差しかかったところで潮が濁ってしまい、魚の活性も一時下がったが、潮が回復すると復調。

このころからそれまでエビング優勢だったキハダも時折コマセでの釣果が聞かれるようになってきた。

下旬になるとキハダの型も25~30kg級が主体と開幕当初よりひと回りサイズアップ。

気になったのは各船宿HP釣果欄に「後半はキハダ狙いに」といったコメントが見られるようになってきたこと。

これは一体?

混成ナブラでタナを狙い分けているのか。

はたまた別のキハダだけのナブラを狙っているのか。

これは行って確かめるしかない。

だが、台風10号の影響も心配だ。

ということでスクランブル発進したのは8月26日、小田原早川港の坂口丸へ乗船した。

釣行の写真

カツオも復調。依然として3~4kg級の良型が多い

カツオ狙いのコツは合わせ方

坂口丸で今シーズン初のコマセでのキハダ釣果は8月20日。

このときの状況を久保田忍船長に伺うと、城ケ島沖のほうでカツオとの混成ナブラがあったそうだが、その日はそれとは別にキハダだけの反応があり、それを一日追いかけ5回ヒット、3本(26.5~27.3kg)キャッチしたとのこと。

いよいよキハダもコマセにスイッチが入ったか!?

しかし翌日以降はキハダの釣果は上がらず、24日になんとか1ヒット(24.2kg)を得たのみ。

「こればかりはその日になってみないと分からないけど、前半カツオ、後半キハダといった狙い分けができる状況にはなってきましたね」とのこと。

当日は1号船船長の幸司さんも仲乗りとして乗船し、計8名の竿出しで6時に出船。

城ケ島沖で模様が出たようで、1時間40分ほど航行したところで船団に合流する。

「いいよ。15m」のアナウンスでスタートフィッシング。

私の仕掛けは固定テンビンにハリス16号2.5m。

18m弱落とし込んだところからコマセを振って1mほど巻き、さらにコマセを振り1mほど巻いて道糸の15mマークを海面に合わせる。

カツオ狙いのときは手持ち竿で竿先を水平より45度下に向けるイメージの態勢でアタリを待つ。

アタリはコンコンとかフワッと小さい前触れに続いてギュギュンッと強く竿が引き込まれる。

置き竿でアタリを待ち、竿が強く引き込まれてから巻き上げにかかってもいいが、この場合はハリが口角に掛かってしまうことが多い。

カツオ釣りはフルドラグでのゴリ巻きが鉄則。

しかし、口角部が脆い魚だけにそこに掛かってしまうと自らの引きと相まってハリ穴が広がったり、口切れを起こすなどしてバレてしまう。

ドラグを効かせてヤリトリすれば口切れも抑えられるだろうが、そんなことをすれば船中どころか周囲の船を巻き込んでオマツリ騒ぎを起こしてしまうか途中でサメの餌食となってしまう。

口切れバラシを回避するには小さな最初のアタリで素早く合わせを入れ、口先の硬い部分に掛けること。

うまく口先に掛かればハリスが切れない限りバレることはほとんどない。

さて、タナに合わせたとほぼ同時にコツンと竿先にアタリが伝わった。

海面に向けていた竿を起こすように合わせを入れながら巻き上げレバーを入れる。

この態勢だからこそ合わせ~巻き上げの動作が流れるように行えるのだ。

無事にタモ取りされた船中1本目はやや小ぶりの2kg級。

これ以降はバリ食いとまではいかないが、反応に先回りし仕掛けを投じればだれかしらの竿が引き込まれる釣況。

ちょっと苦戦していたのはカツオ・キハダは初トライという女性アングラーの蜂谷さん。

お節介ながらもレクチャーしてあげると、途端にアタリ。

竿にしがみつくように必死にリールを巻いて無事4kg級をゲット。

もう一人の女性アングラー右舷2番の村上さんも初トライ。

カツオと大きなヒラソウダをゲットし「こんなに釣れちゃっていいの!?」と大喜び。

左舷ミヨシ1番の谷口さんはバラシ連発。

船長から冷やかしの野次が飛ぶとヒット&リリースしているの!とやり返し船中大笑い。

10時までカツオを追いかけ、常連の中嶌さんが3~4kg級を4本とヒラソウダ1本。

ほかは各自2本ずつかと思いきや、かの初トライ蜂谷さんもなんとカツオ4本を確保し満面の笑み。

釣行の写真

この日は開始からカツオのアタリが連発した

釣行の写真

カツオのタナは海面から15~20m

今日はレディースデー !?

「じゃ、マグロの仕掛けに替えて」

カツオ狙いで締め込んだドラグを、強く引っ張ると出るくらいに調整。

周囲ではキハダの跳ねも見え、エビングでのヒットシーンもチラホラ飛び込んでくる。

同じ反応を追い、タナを変えて狙うのかと思いきや船団を離れ西方向に航行。

およそ30分で着いたエリアは沖の山の西側辺りか。

周囲には2隻のルアー船が見えるが、コマセ船は本船のみ。

反応の動きを見定め、「いいよ、25m」

タナに到達するや否や、「もう入ってきた!」

「あっ、アタった! アタった!!」とアナウンス。

左舷に目を向けると竿にしがみついて必死に耐える蜂谷さんの姿が飛び込んできた。

マグロリングが投入され、徐々に距離が縮まり、やがて海面下に黄色味を帯びた巨体が見えてきた。

ギャフが打たれ、歓声とともに船中に引きずり込まれたのは28.5kgのキハダマグロ。

船長のサポートがあったとはいえヒットからわずか7分でキャッチする快進撃だ。

すぐに船長はキハダ反応を追跡開始。

しばらくソナーを確認、タイミングを見計らったところで投入アナウンス。

「きたっ!」

声を上げたのは左舷大ドモの筒井さん。

しかし残念、100mほど走られたところで無念のハリ伸びバラシ。

「入ってきた入ってきた、すごいよ!」

興奮気味の船長のアナウンス。

そしてズドンッと村上さんの竿が入った。

リングと電動パワーでグイグイ巻き上げこれもわずか10分かからずに22.7kgをギャフアップ。

初トライの女性アングラー2名が立て続けに巨魚を釣り上げるとは、まさに今日はレディースデー!?

釣行の写真

リングが効いてキハダが浮上、2~3本のギャフを打って船内に引き上げる

状況に応じたハリス長を選択

この歓声を聞きつけて?僚船も続々と集結。

追っかけならではの賑わしい船団が形成された。

船中4発目のヒットは右舷ミヨシ、常連の中嶌さんの竿に。

両軸リールタックルでの華麗な竿さばきにキハダも5分も持たずしてギブアップ。

25.9kgが取り込まれる。

ここまで私は長さ8mの仕掛けを使っていたが、蜂谷さんは5m、村上さんは4.5m。

中嶌さんは6mとのこと。

投入してから反応が入ってくるまでの時間も早く、これはもしやと思い1ヒロほどハリスをカット。

これがドンピシャ、次の投入で私の竿にいきなりヒット!

私の今期1号、24.5kgをゲットできた。

ラストは左舷ミヨシ2番の大野さんと右舷トモ2番の幸司船長にダブルヒット。

大野さんはハリス切れで残念だったが、幸司船長は無事25.6kgをゲットした。

当日の後半のキハダ狙いは船中8人で7ヒット、5キャッチ。

翌日も後半のキハダ狙いで4ヒット、3キャッチとあればまさにXデー。

キハダもいよいよコマセにスイッチが入ったといっていいだろう。

さて、9月中旬ごろはカツオがいれば前半にカツオを狙ってお土産を確保し、後半にキハダを狙うといった展開が予想される。

例年どおりであればキハダもまだ追っかけ釣りの段階。

その場合はハリスの長さは短めがいいとされている。

当日は前述のとおりハリス長4.5~6mの仕掛けにヒットが集中。

私は最初に8mのハリスを使ったが、仕掛けを回収してみるとエサが潰れていたり、なくなっていたりしたことが2回。

これは魚の移動が速く、ハリスが馴染む前にエサに食い付かれたため、アタリを取ることができず逃げられたものと推測。

ハリスを詰めたことでアタリをキャッチできた次第。

ハリスは長いほど有利ではない、状況に合った長さがあるということを痛感した。

ただし今後は徐々にキハダの移動速度も落ち、またビシに対する警戒心も増してくるので長さ6~8mのハリスが有効となってくるだろう。

また、9月も下旬ごろになると小田原沖にオダモンが出没してくるころ。

こちらはじっくりと流し釣りで狙うがハリスはさらに長くなり、8~10m、終盤には15mもの長ハリスを使うことも。

9月中旬以降はどちらの場合でも対応できるようカツオの仕掛けとキハダ仕掛けはハリス24~26号、6、8、10mの各長さを用意しておきたい。

釣行の写真

中嶌さんの25.9kgはハリス26号6m、ハリは閂キハダ16号

釣行の写真

撮影の合間に椎名APCも24.5kgをキャッチ。ハリス24号7m、ハリはジャイアンとキハダマグロ16号

INFORMATION

相模湾・小田原早川港 坂口丸

0465・22・8266

▼備考=予約乗合、6時出船。ほかスルメイカ、オニカサゴ、イナダ五目などへ

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