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自由な釣り方で遊べる沼津の夜タチウオ開幕

隔週刊つり情報編集部

駿河湾沼津の夜タチウオが開幕した。

サイズは指幅3~4本級が中心でいい日はトップ30本前後。

目下はタチウオの群れが散っていて、釣り場は千本浜沖、淡島周り、大瀬崎沖の3カ所を状況により狙い分けている。

いずれのポイントも水深60m付近にアンカーを打って集魚灯で魚を寄せて釣るのが当地のスタイル。

海面下40m前後の宙層を中心に、活性が高まれば海面近くまでタナが浅くなる。

取材した沼津江浦港の伊勝丸では、「オマツリさえしなければ、どんな釣り方で楽しんでもいいですよ」という気ままなスタイルを提唱。

テンビン仕掛けのエサ釣りやテンヤタチウオ、ルアー釣りのジギング、そしてご当地釣法のサーベルテンヤなど様ざまな釣り方で自由に楽しめるのが大きな魅力。

秋の夜長を沼津のタチウオで遊んでみませんか。

釣行の写真

▲船上灯に照らされた海面から次つぎにタチウオが抜き上げられた

沼津の夜タチはフリースタイルで楽しめる

沼津の夜タチウオの釣り方はテンビン仕掛けのエサ釣りのほか、テンヤタチウオ、ルアー(ジギング)、サーベルテンヤの4種類。

比較的安定した釣果が望めるのがエサ釣り、条件がハマると大釣りするのがジギング、大型の確率が高いのがテンヤタチウオやサーベルテンヤ釣法という傾向がある。

ルアー

▲ジグは80g。カラーはピンクやパープルなど

テンヤ

▲30~50号をそろえておく

サーベルテンヤ

▲主に56gを使用する

駿河湾沼津エリアで人気の夜タチウオは、夕方に出船してアンカーを打ち、船を止めてカカリ釣りで狙う。

同じタチウオ釣りでも、東京湾では魚探やソナーでとらえた群れを追うスタイルだが、駿河湾では待ち伏せ型になる。

そんな沼津の夜タチウオが今年も8月からスタートし、指幅3~4本級を中心にトップ20~30本前後と9月を迎えて調子を上げている。

当地は中小型主体の数釣り場といった印象が強いかもしれないが、日により110~120cm級が交じることもある。

シーズン初期ということもあり、タチウオの群れはまだ散っていて釣り場は千本浜沖、淡島周り、大瀬崎の3カ所がメイン。

いずれも水深60m前後を狙っている。

日によっては明るいうちから食い出すこともあるが、たいていは日没後になることが多い。

目下は18時半くらいから釣れ始めて20時ごろに食いが立ち、活性が上がるとエサを求めて表層まで浮いてくることもあるそうだ。

当地の夜タチウオのいいところは、潮の速さに対応しながらオマツリをかわせば、好みのタックル&仕掛けで自由に楽しんでOKという点。

エサ釣りは定番のテンビン仕掛けのほか、テンヤタチウオ、沼津発祥のサーベルテンヤ、ルアー釣りのジギングと様ざまなスタイルで楽しむことができる。

テンヤタチウオ、サーベルテンヤ、ルアー釣りについては後述するとして、ここからは駿河湾沼津江浦港の伊勝丸の取材当日に全員が使用したエサ釣りのテンビン仕掛けの道具立てと釣り方を解説する。

釣行の写真

▲アベレージは指幅3~4本級

竿は食い込みのいいタチウオ専用かゲームロッド

伊勝丸ではオモリ80号が基準なので、竿は全長2m前後でオモリ80号に対応したタチウオ専用竿かゲームロッド。

アタリを弾かず食い込みがいい、しなやかなものがおすすめだ。

リールは手巻きの小型両軸でもかまわないが、手返しを考えると超小型&小型電動のほうが有利。

道糸はPE2~3号を200m以上巻いておく。

仕掛けは片テンビンの1本バリが基本で、ハリスは14号2m。

「エサを飲まれることが多いため、できるだけ太いハリスがおすすめです。太くすることでタチウオの食いに影響はありません」と船長。

テンビンは腕長30cm前後。

大きすぎると潮の抵抗を受けやすく、腕が軟らかいタイプだと仕掛けが絡みやすくなると言う。

ハリはタチウオバリの1/0~3/0を持参して、その日一番掛かりがよく、バレにくいハリを探そう。

ハリのチモトにはハリスの保護とアピールに夜光やケイムラカラーのパイプをかぶせておくといい。

エサはサンマの切り身が支給される。

身の端、切り身のセンターにハリを3回縫い刺しして、ズレ落ちないようにケンでしっかり止める。

夜タチウオでよく用いられるのが集魚用の水中ライトやケミカルライト。

取材日もほとんどの方がケミカルライトを装着していた。

その点を船長に伺うと、「水中ライトは付けてもかまいませんが、サバが多いときなどは外したほうがいいかもしれません」とのことなので付けるかどうかは状況を判断したほうがいい。

釣行の写真

▲当日は全員がテンビン仕掛けのエサ釣りだった

ゆっくり誘い、長めの待ちでエサをじっくり見せる

明るい時間は底付近を狙うが、暗くなるとタナが上昇することがほとんど。

タナは海面からで、「○~○mを探って」と一定の範囲を指示されることが多い。

当日は水深60mのポイントにアンカーを打ち、釣り始めの指示ダナは45~55m、暗くなると30~40mになった。

食いが立てば30m以浅で釣れるようになり、時には海面下5~10mでヒットすることもあるとか。

いずれにせよ刻々と変わるタナを探し当てるのがこの釣りの面白さとなる。

沼津沖の夜釣りでは、東京湾のように絶えず誘い続けているとアタリが出ないことが多いので、誘ったら必ず仕掛けを止めてタチウオにエサを食う間を与えたほうがいい。

基本動作は、指示ダナ下限で5~20秒止めてアタリを待ち、アタリが出なかったら2mほど誘い上げて再び仕掛けを止め5~20秒アタリを待つの繰り返しで指示ダナ上限まで探る。

アタリがきたら竿の動きを止めたまましばらく待ち、竿を押さえ込むような食い込みアタリが出たら竿を立てて合わせる。

注意点としてはアタリが出ても即合わせしないこと。

エサをかじっているだけなのでスッポ抜けてしまうからだ。

積極的にエサを追わないので食い込むまで誘い上げるのもおすすめしない。

釣行の写真

▲シーズンは来年2月までロングランで楽しめる

沼津の夜タチウオは好きな仕掛けを使い自由に楽しめるのが魅力

沼津の夜タチウオはテンビン仕掛けのほかにも色いろな釣り方で楽しめる。

ここからはテンヤタチウオ、サーベルテンヤ、ルアー釣り(ジギング)について簡単に紹介したい。

■テンヤタチウオ大型のタチウオが釣れやすいのが特徴。

オモリは40号もしくは50号が中心だが、タナが浅いときは30号を使う場合もある。

エサのイワシは持参する。

釣り方はデッドスロー(微速巻き)などでタチウオにじっくりとエサを見せて反応させてみる。

動作は簡単。

竿を水平かやや下向きに構え、電動リールの速度を微速(速度3前後)にして、指示ダナの範囲を通過させていく。

■サーベルテンヤ

サーベルテンヤは釣具店「イシグロ」が駿河湾のタチウオを対象に開発したもの。

テンビン仕掛けのエサ釣りと同じサンマの切り身エサが使える。

30~95gまで4種あるが、水深10~50m前後を狙う沼津沖の夜タチウオなら56gが標準。

タックルは専用竿のほかタイラバ、イカメタル、ライトジギング用でもOKだ。

釣り方は指示ダナの上限まで仕掛けを沈めたら、1~2m沈めて5秒待つを繰り返す。

指示ダナの下限まで落とし込み、アタったら即合わせ。

アタリがないまま指示ダナの下限まできたら誘い上げる。

1シャクリでハンドル半回転させる誘いを2回繰り返したら10~20秒待つ、これを指示ダナの上限まで行う。

誘い上げでアタったときは、エサをしっかり食い込ませて竿が大きく引き込まれてから合わせを入れよう。

■ルアー釣り(ジギング)

タチウオが入れ食いになるときはジギングが強い。

エサを付けなくていいので手返しがよく数釣りに向いている。ジグの重さは80~100gでメインで使うのは80g。

カラーは夜釣りなのでグロー(夜光)が定番だが、船長のおすすめはピンクとパープル。

色いろ試して当たりカラーを探すのも面白いだろう。

「ジギングは8割がフォールで釣れます」船長が言うようにフォールのアタリを取れるかどうかが重要となる。

フォールとはジグを落とすこと。

落下させるだけで誘いになる。

フォール時にリールのスプールを親指で軽く押さえながら竿先とラインの動きをよく見ていると、ジグが沈まなくなったり、コンと手元に伝わることがある。

これがアタリで、リールを巻きながら竿を立てて合わせを入れ、タチウオがハリ掛かりしたら巻き上げに移る。

合わせが遅れるとハリ掛かりしなかったり、リーダーをかみ切られることもあるので、素早く行うことが大切だ。

指示ダナの下限までジグを落としてアタらなければ1シャクリ、ハンドル1回転で誘うワンピッチジャークで指示ダナの上限まで探る。

今年も順調なスタートを切った沼津の夜タチウオ。

シーズンは来年2月までのロングラン、思い思いの釣り方で楽しんでもらいたい。

船宿INFORMATION

駿河湾沼津江浦港

伊勝丸

090・8474・6990

▼備考=16時半集合、集まり次第出船

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隔週刊つり情報(2024年10月1号)※無断複製・転載禁止

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