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【小さな秋の遊び方①】マダイ~釣り方フリー東京湾のエビタイ船~

隔週刊つり情報編集部

山間部ではすでに紅葉が見ごろを迎え、気がつけば秋の装い。

今回は秋を感じる5つのターゲットにスポットを当て、初級者もベテランも夢中になれる、こだわりの遊び方を紹介していこう。

伝統と現代のマダイ釣法が共存する上総湊のエビタイ船

今回取材で訪れたのは内房上総湊港の加平丸。

エビタイのルーツといえる上総湊、竹岡の伝統的な手バネのシャクリ釣りを始め、一つテンヤ、タイラバ、メタルジグなど様ざまなマダイ釣法が楽しめる船宿だ。

「最近は一つテンヤとタイラバのお客さんが増えましたね。手バネのシャクリ釣りは大半が常連さんですが、貸し道具もあるし初心者は釣り方をお教えしますから、手バネの釣りも楽しんでみてください」と山田孝一船長。
 
9月中旬の取材日も乗船者は手バネ、一つテンヤ、タイラバと好みの釣法で竿を出し、船内0.5~1.5kgのマダイに根魚や青物など十目以上のゲストを交えて恵みの秋にふさわしいにぎやかな釣果を得た。
 
ここでは、山田船長のアドバイスを踏まえて、手バネのシャクリ釣り、一つテンヤ、タイラバ&メタルジグの基本とコツを紹介しよう。

釣り人の写真

東京湾のエビタイ船は伝統的な釣法から最新釣法まで色んな釣り方で楽しめる

シャクリ釣り

道糸に付けられた印を頼りに海面からタナを取る強い合わせが肝心

シャクリ釣りの道具立ては後に紹介する図のとおり。

加平丸の貸し道具を例にすると、全長1.2mのタイ用の手バネ、道糸はナイロンラーヂ6号を用いる。

仕掛けは中オモリ10号の先にハリス5号3ヒロ(4.5m)と4号2ヒロ(3m)を小型サルカンで接続し、豆テンヤ2号を付ける。

また、仕掛けはそのままに、リールタックルの釣りも可能だ。
 
エサは生きエビが中心。

季節によっては入手できないこともあるが、その場合は冷凍エビになる。 

エサの写真

(上)加平丸の貸し道具の手バネ。中オモリと豆テンヤがセットされている(下)エサは生きたサルエビ

主な釣り場は内房金谷~大貫沖、久里浜~観音崎沖と東京湾一帯で、この時期は主に水深20ヒロ台(30m)を狙い、秋が深まると30ヒロ台を探っていく。
 
タナ取りは海面からで、道糸にハリス長を足したテンヤまでの距離が指示ダナになる。

手バネの道糸に付けられた目印を頼りに距離を測るのだが、目印の付け方は様ざまで、加平丸の場合、テンヤから10ヒロ(ハリス長含め)の位置にピンクの目印が1つ、15ヒロに黄色が1つ、20ヒロにピンク2つ、25ヒロに黄色1つ、30ヒロにピンク3つといった具合に、5ヒロ刻みで付けられている。
 
手バネの糸巻きの間隔は25cmなので、1回巻くと50cm、3回巻けば150cm=1ヒロとなる。

「21ヒロでやって」と言われたら、まずピンク2つの目印が海面にくるまで道糸をのばし、さらに糸巻きの3巻き分出せばいいことになる。
 
投入の合図が出たら、糸を踏んでいないか注意したうえでテンヤを前方に投げ、続いて中オモリを投げ入れる。
 
仕掛けが指示ダナまで下りたら、シャクリを入れて誘いをかける。

勢いよくシャクリ上げる必要はなく、大きな動作でゆっくり頭上まで振り上げてから戻せばいい。

シャクリの間隔は10秒ほどが目安。
 
指示ダナはおおむね水深と同程度。

内房では船長も竿を出し、潮具合を見ながら船の姿勢を小刻みに修正して道糸が立つようにコントロールして操船するため、エビを付けたテンヤが底付近を漂い、シャクるたびに1mほど跳ね上がるイメージになる。
 
アタリはコツ、ククンと明確なこともあれば、穂先がモゾモゾと震えるなど様ざまだが、とにかくなんらかの変化を感じたら、すかさず手バネを立てて合わせを入れる。

手バネを立てたら道糸を手に取り、2手、3手と力強くたぐり上げてしっかりハリ掛かりさせる。
 
あとは道糸をつまむように持ち、両手を交互に動かしてたぐり上げてくる。

たとえ手ごたえが軽くても動作を止めることなく、最後までたぐろう。

シャクリのコツ

シャクリの間隔は10秒前後。

穂先を下げた状態からスーッと頭上へ振り上げる。

エサを動かすことでマダイにアピールするのが目的だから、強いシャクリは必要ない。

シャクリ釣りのイメージ

合わせの動作

釣り方の写真

(左)アタリを感じたら間髪入れず手バネを立てて合わせを入れる(中)一方の手を伸ばして糸を取る(右)強く締め上げた後、今度は手バネを持った手で糸をつかみ、強く引く。同様に5手くらいまで繰り返す

一つテンヤ

重めのテンヤで道糸を極力出さずに底付近を探る

エビタイ船で一つテンヤにトライするなら10~15号と重めのテンヤを忘れずに持参してほしい。

その理由はエンジン流しにある。
 
茨城~外房方面のパラシュートアンカーやドテラ流しの釣りでは、テンヤのサイズは水深10mあたりオモリ2号が目安。

水深30mならテンヤ6号を基準に、潮具合に合わせて軽くしたり重くして調節し、着底後、底付近でリフト&フォールなどの誘いを繰り返す。
 
一方、前記のとおり東京湾ではエンジン流しで、船長も竿を出して潮具合を見ながら道糸が立つように操船する。

そのため船の姿勢を修正するたびに、道糸が斜めになり、再び立つ、を繰り返す。

船長の道具がシャクリ釣りの場合を例にすると、中オモリ10号+豆テンヤ2号=オモリ12号を基準に道糸を立てるように操船するため、一つテンヤもオモリ12号前後のテンヤを付ければ、船が動いてもそのまま待てば道糸が立つことになる。
 
この状況で船長の仕掛けより軽いテンヤ、例えば水深30mでテンヤ6号を使うと、船の動きでフケ上がったテンヤがなかなか沈まない。

そこで、道糸を出して底ダチを取り直そうとするのだが、今度は糸フケが出た状態で再着底させることになり、アタリがきても合わせが効かないうえ、根掛かりしやすくなる。
 
そのため、エンジン流しで狙う東京湾のエビタイ船の一つテンヤは、重めのテンヤ10~15号が推奨される。
 
このように重めのテンヤを使う場合は遊動テンヤがおすすめ。

ラインがオモリの中を通り抜ける仕組みで、ハリ掛かりした魚が走るとオモリが離れるため、魚が暴れてもオモリの負荷が直接ハリにかからずバラシを軽減できる。
 
専用竿も重めのテンヤを操作しやすいMH、Hなど硬めが使いやすい。

釣行の写真

船長も竿を出し、潮具合を見ながら道糸を立てるように操船する

テンヤの写真

重いテンヤを多用する東京湾ではバラシを軽減する遊動テンヤがおすすめ

エンジン流しの一つテンヤのイメージ例

タイラバ&メタルジグ

基本は〝タッチ&ゴー〟巻き上げ感で潮の緩急を予測し巻き速度を調節

タイラバ、メタルジグは、80~100gをメインに、スピニングタックルでキャストする場合は40~60gを用いる。
 
釣り方は仕掛けを着底させたらすぐ巻き上げに入る〝タッチ&ゴー〟が基本。

マダイは落ちてくるエサ(タイラバ、メタルジグ)に興味を示し、着底と同時にすぐに巻き上がっていくタイラバやジグに食いついてアタリが出る。

短時間でもタイラバやジグを底に置いておくと魚に疑似餌だと見切られてしまうことになるので注意しよう。
 
巻き幅は底から10mまたは水深の半分くらいを探るのが基本ながら、秋はタナが低い傾向があるので底から5mほどの範囲で巻いては落としを繰り返すのも有効。

取材日にタイラバで1.5kg級を頭にマダイ2枚、マハタ、ホウボウ7尾を釣り上げた竿頭の方は、終始底から4~5mの範囲を探り続けた。
 
巻き速度については通常は毎秒1mを目安に、巻き上げ感が緩い=潮が遅いときは毎秒1.5m、巻き上げ感が重い=潮が速い=毎秒0.5mを目安に緩急を付けて探る。
 
タイラバのアタリは、最初はコツコツと小さく、どこかでグッと引き込んでハリ掛かりする。

アタリがあっても合わせずに、そのままハリ掛かりするまで巻き続けるのが基本だ。
 
一方、ジグは巻き上げているときは竿先がクッと押さえ込まれる、もしくはフワッと竿先が戻ることが多い。

落ちているときはラインが出るスピードが急に速まる、もしくは遅くなればそれがアタリ。

こうした変化を感じたらビシッと竿を立てて合わせる。

捕食モードのスイッチが入ったマダイは執拗にエサ(ジグ)を追ってくるので、掛け損ねても手を止めずに巻き続けよう。

タイラバの写真

当日トップの森さんのタイラバセッティング、ハリにフラッシャーとワームを付ける

タイラバの写真

同船した石井さんのタイラバ&メタルジグボックス。これくらいで十分とのこと

ネクタイの写真

ネクタイやスカートなどは豊富に持っておきたい

釣行の写真

タイラバはアタリがきても合わせずハリ掛かりするまで巻き上げる

タイラバの勘所

東京湾のエビタイ船の釣法別タックル例

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